慢性腎臓病の重症度分類(CGA分類)
CKDの重症度は、原因(Cause:C)、腎機能(GFR:G)、蛋白尿(アルブミン尿:A)によるCGA分類で評価する。腎硬化症においてもCGA分類による重症度評価は重要であり、特に蛋白尿の有無・程度は、降圧剤選択、予後予測にかかわる。外来で簡単に検査できる、尿蛋白/Cr比を、ぜひ活用していただきたい。
出典
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日本腎臓学会編:エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023、東京医学社、2023
慢性腎臓病治療のための生活習慣の修正項目
長年の高血圧に基づく腎疾患である腎硬化症では、特に、減塩を中心とする包括的生活習慣の修正が重要である。この遵守度を高めることにより、血圧の改善、必要とする降圧剤の減量が可能となる。
参考文献:
日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会編:高血圧治療ガイドライン2019、ライフサイエンス出版、2019.
出典
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日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会編:高血圧治療ガイドライン 2014、ライフサイエンス出版、p40、2014
腎硬化症の診断
出典
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著者提供
腎硬化症に対する降圧薬の選択
降圧薬の第1選択は、蛋白尿の有無により異なる。軽度以上の蛋白尿を呈する腎硬化症患者では、降圧薬はRAS阻害薬を第1選択薬とする。蛋白尿陰性の腎硬化症患者では、降圧薬の種類を問わない。降圧目標が達成できないときは併用療法が必要である。段階的降圧薬の増量を検討する。
出典
1:
日本腎臓学会編:CKD診療ガイド2012、p67、東京医学社、2012より改変引用