腎生検光顕組織像PAS染色
糸球体の時計4時方向から8時方向にかけて分節性硬化病変が認められる。
出典
1:
佐藤博先生ご提供
成人ネフローゼ症候群の診断基準
必須の診断項目は、3.5g/日(蓄尿)(もしくは3.5g/gCr[スポット尿])以上の蛋白尿と3.0g/dL以下の低アルブミン血症の2項目である。
出典
1:
松尾清一、今井圓裕、斉藤喬雄、田口 尚、横山 仁、成田一衛、湯沢由紀夫、今田恒夫、鶴屋和彦、佐藤 博、清元秀泰、丸山彰一. ネフローゼ症候群診療指針. 日腎会誌 2011;53:78-122
ネフローゼ治療効果判定基準
ネフローゼ症候群の診断・治療効果判定は24時間蓄尿により判断すべきであるが、蓄尿ができない場合には、随時尿の尿蛋白/尿クレアチニン比(g/gCr)を使用してもよい。
6カ月の時点で完全寛解、不完全寛解Ⅰ型の判定には、原則として臨床症状および血清蛋白の改善を含める。
再発は完全寛解から、尿蛋白1g/日(1g/gCr)以上、または(2+)以上の尿蛋白が2~3回持続する場合とする。
欧米においては、部分寛解(partial remission)として尿蛋白の50%以上の減少と定義することもあるが、日本の判定基準には含めない。
出典
1:
松尾清一,他:ネフローゼ症候群診療指針.日本腎臓学会誌 2011;53(2):78−122.(参考文献)
巣状分節性糸球体硬化症の治療アルゴリズム
出典
1:
厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)難治性腎疾患に関する調査研究班:エビデンスに基づくネフローゼ症候群診療ガイドライン2020.p51、図2、東京医学社、2020.