ケースの説明
病 歴:10歳代男性、数カ月で進行する右顔面の脱色素斑を主訴に受診(a)。
診 察:右三叉神経第1、2枝領域に一致して完全脱色素斑を認める。
診断のためのテストとその結果:診察所見、病歴から診断。採血検査でCBC、一般生化学、抗核抗体、甲状腺機能検査はすべて正常範囲内であった。
治 療:ステロイド外用薬で治療を開始したが、色素新生がみられないため、活性型ビタミンD3外用薬の治療を開始した。
転 帰:分節型の尋常性白斑は保存的加療に反応しないことが多いため、外科的加療を検討している。
コメント:分節型は小児に生じることが多いため、紫外線治療の適応にならない。治療への反応性も悪いため、外科的治療を検討する。
bは別の分節型の症例。左胸部にのみ完全脱色素斑を認める。