病 歴:数年来、あまり自覚症状のない紅斑、フケが出現した。
診 察:頭部に境界明瞭な銀色の鱗屑を伴う紅斑局面あり。肘頭、殿部にも同様の局面散在。
診断のためのテストとその結果:診察所見、病歴から診断。採血検査でCBC、一般生化学、IgEはすべて正常範囲内であった。他の鑑別疾患より鱗屑が大きい傾向にある。
治 療:ステロイドとビタミンD3ローションを重層塗布してもらい、抗アレルギー剤の内服を処方した。
転 帰:鱗屑は消失し、紅斑局面が残存。ビタミンD3ローション単独外用を継続中。尋常性乾癬が治癒する例は限られているため、長期間、皮疹をコントロールしていく必要がある。