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痛みを伴う皮膚疾患の鑑別(脈管性、物理障害性)

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1: 著者提供

毛包炎

病歴:64歳男性。4日前より腹部に小さな紅色皮疹出現。すぐに膿疱となった。痛みあり。
診察:腹部に毛包一致性、淡紅色調の紅暈を伴う、半米粒大の黄白色膿疱あり。
診断のためのテストとその結果:細菌培養で黄色ブドウ球菌陽性。
治療:抗菌薬内服。
転帰:速やかに治癒。
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丹毒

病歴:58歳男性。数日前から右頬部に熱感あり。次第に腫れてきた。皮疹は次第に拡大し、痛みを伴う。3年前から同様の症状が3回あった。
診察:右頬部を中心に上眼瞼、鼻背にかけて境界不明瞭な淡紅色調を呈する浮腫性紅斑あり。
診断のためのテストとその結果:一般血液生化学的検査:CRP高値、ASO陽性。
治療:抗菌薬内服。
転帰:速やかに治癒。
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帯状疱疹

病歴:41歳女性。2日前、右下腹部にピリピリする感覚を自覚、昨日より小水疱が多発。
診察:右下腹部に鮮紅色調の紅暈を伴う米粒大までの小水疱が多発し、全体として帯状に存在。
診断のためのテストとその結果:Tzanck試験でウイルス性巨細胞陽性。
治療:抗ウイルス薬投与。
転帰:約1週間で治癒。
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口腔内アフタ

病歴:29歳男性。3年前より口腔内に有痛性の小潰瘍が出没を繰り返している。
診察:舌先やや左に米粒大の黄白色調の潰瘍底を持つアフタあり。
治療:ステロイド外用。
転帰:3日で治癒。ただし、その後も再発を繰り返している。
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皮膚筋炎

病歴:35歳女性。3カ月前から、体がだるく、次第にトイレでのしゃがみ立ちが困難になってきた。2週間前からは上腕の筋肉痛も出現した。1週間前より顔面に軽度瘙痒を伴う紅色皮疹が出現した。
診察:両側上眼瞼に境界不明瞭、鳩卵大程度の暗紫紅色調を呈する紅斑あり。
診断のためのテストとその結果:抗核抗体、CK、アルドラーゼ、胸部CT。抗核抗体1:160陽性。CK軽度上昇、胸部CTで下肺野に間質影あり。
治療:副腎皮質ステロイド内服。
転帰:軽快。経過観察中。
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関節症性乾癬

病歴:49歳男性。6年前よりほぼ全身に紅色皮疹が出現。表面からフケのようなものが多数落ちるようになった。2年前より手指の痛みを自覚。痛みは先端部に多いという。最近、皮膚症状とともに関節症状が増悪してきたため来院。
診察:ほぼ全身に拇指頭大から鶏卵大まで類円形から円形を呈する境界明瞭、淡紅色から紫紅色調の紅斑多発。表面には白色の比較的厚い鱗屑を付着する(a)。また手指の爪甲にはpittingとoil drop徴候がみられ、すべての近位指節間関節(PIP関節)は軽度腫脹している(b)。
診断のためのテストとその結果:皮疹部のAuspitz現象:陽性。
治療:生物学的製剤(抗TNFα抗体製剤)投与。
転帰:軽快。
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結節性紅斑

病歴:47歳女性。数日前から両下腿に、局所の熱感とともに圧痛を有する紅色皮疹出現。
診察:両下腿前面に、拇指頭大から胡桃大までの境界不明瞭、暗紫紅色調を呈する紅斑が多発。顕著な浸潤を触れる。
診断のためのテストとその結果:血算、一般生化学的検査。白血球数増加、CRP高値。
治療:安静と副腎皮質ステロイド内服。
転帰:軽快。
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閉塞性動脈硬化症

病歴:52歳男性。数年前より、四肢末梢の冷感としびれを自覚していた。次第に安静時にも疼痛が出現。足趾末端の潰瘍と壊死が生じた。
診察:両足趾全体に黒色から黄白色調の壊死および潰瘍あり。周囲には淡紫紅色調の紅斑あり。
診断のためのテストとその結果:ABI、SPP、サーモグラフィ、血管造影。ABIは0.9、SPPは33mmHg、サーモグラフィで皮膚表面温度の低下、血管造影で後脛骨動脈の閉塞像がみられた。
治療:血管拡張薬投与。
転帰:治療を継続しているが、難治である。
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Raynaud現象

病歴:56歳女性。10年前より毎年冬になると、指の色が変化することを自覚していた。ときに疼痛を自覚する。
診察:左第4指全体は白色調に変化。
診断のためのテストとその結果:必要あれば寒冷負荷試験。
治療:患者の治療希望がなく経過観察。
転帰:季節により軽快、増悪を繰り返す。
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熱傷

病歴:34歳女性。朝、ポットのお湯を下腿にこぼして受傷。
診察:右下腿前面に境界明瞭、胡桃大程度の周囲よりドーム状に隆起する黄色から紫色の水疱あり。
診断のためのテストとその結果:特になし。
治療:水疱内容除去のうえ、外用療法。
転帰:19日で軽快。
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血管脂肪腫

病歴:43歳男性。2年前より前腕にしこりがあるのに気づいた。ときに圧痛あり。その後、同様の皮疹が全身に多発した。
診察:左前腕主関節外側1横指近位に27×25mm大、周囲よりドーム状に隆起する弾性軟な結節あり。被覆表皮は皮膚常色。皮膚と癒着しない。可動性良好。
診断のためのテストとその結果:切除による病理組織学的検査。
治療:切除。
転帰:治癒。ただし、ほかの部位は残存のまま。
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グロムス腫瘍

病歴:54歳女性。半年前より左第2指の爪甲に痛みを感じたが、放置していた。しかし自然軽快しないため来院。
診察:左第2指近位爪郭から遠位に突出するように境界不明瞭な淡紅色調の紅斑あり。
診断のためのテストとその結果:切除による病理組織学的検査。
治療:切除。
転帰:治癒。
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エクリン螺旋腺腫

病歴:30歳女性。5カ月前より、特に誘因なくしこりが出現。次第に増大し痛みを伴ってきたため、切除希望で来院した。
診察:左頬部に9×9 mm大、周囲よりドーム状に隆起する紅褐色調を呈する結節あり。表面には毛細血管拡張を伴う。また、中央やや左には米粒大で紅色から黄白色調の底を持つ潰瘍あり。
診断のためのテストとその結果:切除による病理組織学的検査。
治療:切除。
転帰:治癒。
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血管芽細胞腫

病歴:14歳女性。出生時より頚部に紅色の皮疹あり。圧痛を伴う。多汗がみられる。
診察:右頚部に拇指頭大程度で、境界不明瞭な紅色から紫色、強い浸潤を触れる局面あり。その外方にも同大で色調が薄い局面がみられる。
診断のためのテストとその結果:切除による病理組織学的検査。
治療:皮膚生検により診断を確定した後、経過観察。
転帰:残存。
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痛みを伴う皮膚疾患の鑑別

[ID0702]1:痛みを伴う皮膚疾患の鑑別(細菌性、ウイルス性)
[ID0703]2:痛みを伴う皮膚疾患の鑑別(炎症性)
[ID0704]3:痛みを伴う皮膚疾患の鑑別(脈管性、物理障害性)
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痛みを伴う皮膚疾患の鑑別(細菌性、ウイルス性)

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痛みを伴う皮膚疾患の鑑別(炎症性)

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痛みを伴う皮膚疾患の鑑別(脈管性、物理障害性)

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毛包炎

病歴:64歳男性。4日前より腹部に小さな紅色皮疹出現。すぐに膿疱となった。痛みあり。
診察:腹部に毛包一致性、淡紅色調の紅暈を伴う、半米粒大の黄白色膿疱あり。
診断のためのテストとその結果:細菌培養で黄色ブドウ球菌陽性。
治療:抗菌薬内服。
転帰:速やかに治癒。
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