汎発型皮膚瘙痒症
病歴:
40歳代女性。糖尿病性腎症で血液透析中。
診察:
全身に痒みを訴える。全身の乾皮症、肩付近に色素沈着、背部の手が届く範囲に丘疹と掻破痕が散在。
診断のためのテストとその結果:
丘疹は手の届く範囲のみに存在し、掻破痕と一致することから、二次疹と診断。ナイロンタオルを常用していたことから、肩~上背の色素沈着は擦過によるものと診断。
治療:
ナイロンタオル使用の中止。保湿剤の外用、丘疹にはステロイド外用も併用。
転帰:
二次疹の消退とともに痒みは著明に改善した。
出典
1:
著者提供
皮膚瘙痒症診断のアルゴリズム
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1:
著者提供