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接触皮膚炎治療アルゴリズム

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1: 著者提供

毛染め剤による接触皮膚炎

症例:60歳代男性
現病歴:数年前に毛染めにかぶれた既往があり、それ以来理髪店にてヘアマニキュアを使用していた。2日前に自分で買ってきた毛染め剤を使用し、急激に皮膚症状が出現したため来院。
現症:顔面の腫脹、頭皮には湿潤傾向著明な紅斑局面が多発していた。前額部には強い浮腫を来していた。
診断:問診と症状から毛染め剤による接触皮膚炎と診断。
治療:症状が強かったので、ステロイド内服20mg/日を3日間とステロイド薬の外用を行った。
コメント:強い症状の接触皮膚炎を起こすものの1つにパラフェニレンジアミンがある。真皮の著明な浮腫を来すことがあり、眼瞼や前額が腫れることもある。
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美容液による接触皮膚炎

症例:50歳代女性
現病歴:数週間前から顔面に瘙痒を伴う皮疹が出現。近医に通院してステロイド外用薬を使用するも難治なため来院。
現症:眼瞼から頬部にかけて比較的境界鮮明な鮮紅色斑を認める。強い痒みを伴っている。
診断と治療:接触皮膚炎を疑ってパッチテストを行ったところ、使用していた美容液に陽性で、その美容液の使用をやめて加療したところ皮膚症状は改善。美容液による接触皮膚炎と診断した。
コメント:顔面の難治性の湿疹の場合には化粧品を疑う必要がある。
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職業性接触皮膚炎

症例:30歳代男性
現病歴:数年前から手に難治性の湿疹がみられる。ステロイド外用治療を続けていたが一進一退であった。湿疹が出る少し前から皮革を扱う工場で働いている。
現症:両手掌に鱗屑角化痂皮を伴う紅斑局面あり。手背や手指にも丘疹がみられる。
診断と治療:パッチテストを試行したところクロムに強陽性であった。問診や経過から皮革を扱うことによる職業性接触皮膚炎と考えられた。配置転換はできず、なるべく手袋などによる防御を徹底しながら、やむを得ずステロイド外用治療を継続している。
コメント:手に生じた慢性的な湿疹病変では職業性接触皮膚炎を疑う。原因を同定できても取り除けるとは限らず、治療が困難なことが多い。
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洗髪剤による接触皮膚炎

前額部や眼瞼、項部に鱗屑を伴う紅斑を認める。
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ケトプロフェンによる光接触皮膚炎

アレルゲンのなかには塗布した後に光線を浴びることで接触皮膚炎を起こすものがある。代表的な物質にケトプロフェン(湿布薬)がある。
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ニッケル(ベルトのバックル)による接触皮膚炎

金属のなかでもニッケルは特に接触皮膚炎を起こすことが多い。汗や水に触れてイオン化すると反応を起こす。ベルトのほかメガネやアクセサリーなども原因となる。特にピアスでのアレルギー獲得が多いとされる。
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接触皮膚炎症候群

40歳代女性。ギンナンによる接触皮膚炎症候群。入院を要し、ステロイド20mg/日を5日間の内服を行った。
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点眼薬による接触皮膚炎

病歴:数年来続く眼瞼周囲の瘙痒を伴う湿疹があり、フラジオマイシン硫酸塩・メチルプレドニゾロン(ネオメドロールEE)を外用していたが一進一退を繰り返すため来院。
診察:上眼瞼に浮腫と鱗屑を伴う淡紅色斑がみられる(a)。
診断のためのテストとその結果:部位と経過から点眼薬による接触皮膚炎を疑いパッチテストを行ったところ、使用していた精製ヒアルロン酸ナトリウム点眼液(ヒアレインミニ)に陽性であった。成分パッチテストをしたところεアミノカプロンサンに陽性であった。さらにネオマイシンに陽性で、治療に使っていたフラジオマイシン硫酸塩・メチルプレドニゾロン(ネオメドロールEE)にもかぶれていることが判明した(b)。
治療:精製ヒアルロン酸ナトリウム点眼液(ヒアレインミニ)中止。治療としてクロベタゾン酪酸エステル(キンダベート)を用いたところ数年間続いていた皮膚症状は速やかに治癒した。
転帰:治癒。
追記:治りの悪い限局した湿疹病変から接触皮膚炎を疑うこと。原因の追究のために行ったパッチテストが症状の改善をもたらした。
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毛染め剤による接触皮膚炎

症例:60歳代男性
現病歴:数年前に毛染めにかぶれた既往があり、それ以来理髪店にてヘアマニキュアを使用していた。2日前に自分で買ってきた毛染め剤を使用し、急激に皮膚症状が出現したため来院。
現症:顔面の腫脹、頭皮には湿潤傾向著明な紅斑局面が多発していた。前額部には強い浮腫を来していた。
診断:問診と症状から毛染め剤による接触皮膚炎と診断。
治療:症状が強かったので、ステロイド内服20mg/日を3日間とステロイド薬の外用を行った。
コメント:強い症状の接触皮膚炎を起こすものの1つにパラフェニレンジアミンがある。真皮の著明な浮腫を来すことがあり、眼瞼や前額が腫れることもある。
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