病歴:40歳代男性。前日から出現した皮疹を主訴に受診。
診察:全身にびまん性紅斑および口腔内びらん、眼球結膜の充血、眼脂を認めた(a)。
診断のためのテストとその結果:臨床症状からSJSと診断。皮膚生検にて表皮内の多数の細胞死を認めた。アセトアミノフェン(PL顆粒の成分)の薬剤によるリンパ球刺激試験(DLST)陽性。
治療:ステロイドパルス療法、大量ガンマグロブリン療法行うも症状は悪化し、体表面積16%に水疱びらんが生じ、TENに進行した(b)。また角膜びらんも伴った(c)。血漿交換療法を追加し、速やかに症状は改善した。
転帰: 皮疹はすべて上皮化し、眼症状の後遺症も残らず軽快した。