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光線過敏症診断アルゴリズム

主な皮膚症状から考え得る各種の光線過敏症を示した。
出典
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1: 近畿大学名誉教授 川田 暁先生ご提供

光線過敏症型薬疹

病 歴:50歳代男性、ピロキシカムを1週間内服して日光に当たったところ、露光部に紅斑と痒みが出現したため来院。
診 察:顔面・頚部に境界明瞭な紅斑・丘疹を認めた。
診断のためのテストとその結果:病歴と診察所見から診断。採血検査(CBC、一般生化学)と一般尿検査はすべて正常範囲内であった。
治 療:露光を中止し、抗アレルギー薬の内服を開始した。
転 帰:皮膚科専門医を紹介した。生検と光線テストにより診断を確定した。
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1: 近畿大学名誉教授 川田 暁先生ご提供

日光蕁麻疹

病 歴:60歳代男性、日光に当たったところ、露光部に膨疹と痒みが出現したため来院。
診 察:診察時には皮膚症状を認めなかった。
診断のためのテストとその結果:病歴から診断。採血検査(CBC、一般生化学)と一般尿検査はすべて正常範囲内であった。
治 療:露光を中止し、抗アレルギー薬の内服を開始した。
転 帰:皮膚科専門医を紹介した。光線テストにより診断を確定した。
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1: Brianne Z. Dickey and Yvonne E. Chiu:Nelson Textbook of Pediatrics, 20th ed., Elsevier, Chapter 656; Photosensitivity, 3155-3160, Figure 656-4, 2016.

多形日光疹

病 歴:20歳代女性、毎年春から夏に日光に当たると、露光部に紅斑と痒みが出現するため来院。
診 察:両前腕伸側に紅斑・丘疹・小水疱を認めた。
診断のためのテストとその結果:病歴と診察所見から診断。採血検査(CBC、一般生化学)と一般尿検査はすべて正常範囲内であった。
治 療:露光を中止し、抗アレルギー薬の内服を開始した。
転 帰:皮膚科専門医を紹介した。生検と光線テストにより診断を確定した。
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1: 近畿大学名誉教授 川田 暁先生ご提供

慢性光線過敏性皮膚炎

病 歴:60歳代男性、日光に当たると露光部に紅斑と痒みが出現するため来院。
診 察:顔面・頚部に境界明瞭な紅斑・丘疹を認めた。
診断のためのテストとその結果:病歴と診察所見から診断。採血検査(CBC、一般生化学)と一般尿検査はすべて正常範囲内であった。
治 療:露光を中止し、抗アレルギー薬の内服を開始した。
転 帰:皮膚科専門医を紹介した。生検と光線テストにより診断を確定した。
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1: 近畿大学名誉教授 川田 暁先生ご提供

色素性乾皮症

病 歴:10歳代女児、日光に当たるとほかの子どもより日焼けしやすかった。露光部に色素斑が増加したため来院。
診 察:顔面に小型の黒褐色色素斑を多数認めた。
診断のためのテストとその結果:病歴と診察所見から診断。採血検査(CBC、一般生化学)と一般尿検査はすべて正常範囲内であった。
治 療:露光を中止した。
転 帰:皮膚科専門医を紹介した。光線テストと遺伝子検査により診断を確定した。
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1: 近畿大学名誉教授 川田 暁先生ご提供

赤芽球性(骨髄性)プロトポルフィリン症

病 歴:10歳代男性、7~8歳頃から日光に当たると、露光部が発赤し、ピリピリとした痛みが出現した。
診 察:顔面に小型の瘢痕を多数認めた。
診断のためのテストとその結果:病歴と診察所見から診断。採血検査(CBC、一般生化学)と一般尿検査はすべて正常範囲内であった。赤血球プロトポルフィリンが高値であった。
治 療:露光を中止した。
転 帰:皮膚科専門医を紹介した。ポルフィリン体の精査と遺伝子検査により診断を確定した。
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晩発性皮膚ポルフィリン症

病 歴:60歳代男性、長い飲酒歴あり。日光に当たると、露光部に紅斑と痛みが出現するため来院。
診 察:顔面・両手背に紅斑・水疱を認めた。
診断のためのテストとその結果:病歴と診察所見から診断。採血検査(CBC、一般生化学)では軽度肝機能異常を認めた。一般尿検査は正常範囲内であった。尿中のウロポルフィリンが高値であった。
治 療:露光を中止した。
転 帰:皮膚科専門医を紹介した。ポルフィリン体の精査により診断を確定した。
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1: Christine J. Ko and Shawn E. Cowper:Brenner and Rector's The Kidney,10th ed., Elsevier, Chapter 60; Dermatologic Conditions in Kidney Disease, 1942-1954, Figure 60.8, 2016.

光線過敏症診断アルゴリズム

主な皮膚症状から考え得る各種の光線過敏症を示した。
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1: 近畿大学名誉教授 川田 暁先生ご提供

光線過敏症型薬疹

病 歴:50歳代男性、ピロキシカムを1週間内服して日光に当たったところ、露光部に紅斑と痒みが出現したため来院。
診 察:顔面・頚部に境界明瞭な紅斑・丘疹を認めた。
診断のためのテストとその結果:病歴と診察所見から診断。採血検査(CBC、一般生化学)と一般尿検査はすべて正常範囲内であった。
治 療:露光を中止し、抗アレルギー薬の内服を開始した。
転 帰:皮膚科専門医を紹介した。生検と光線テストにより診断を確定した。
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1: 近畿大学名誉教授 川田 暁先生ご提供