病 歴:40歳代の女性、初診の数日前、風邪をひいた後に手足に皮疹が生じ、2日遅れで、膝蓋にも皮疹が生じた。
診 察:手掌と足底に水疱と膿疱が集簇する紅斑鱗屑局面がみられる(a、b)。
診断のためのテストとその結果:臨床所見と病歴から診断。採血結果でWBCとCRPが軽度上昇していた。扁桃肥大があり、咽頭培養で連鎖球菌が検出された。
治 療:扁桃炎の治療のためクラリシッドを内服させ、手足には、ステロイド外用剤と活性型ビタミンD3外用薬の使用を開始した。
転 帰:扁桃炎は軽快し、一時は手掌・足底の皮疹も軽快したが、2週おきに皮疹は増悪した。一カ月後から前胸部痛があり、内科を受診し、心電図検査を受けたが異常はなかった。