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掌蹠膿疱症の治療アルゴリズム

発症や悪化因子が明らかな症例では、根治を目指して病巣感染の治療やアレルギー金属の除去を行う。皮疹に対しては、外用薬が基本である。
出典
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1: 鶴田大輔先生ご提供

掌蹠膿疱症(皮疹)

病 歴:40歳代の女性、初診の数日前、風邪をひいた後に手足に皮疹が生じ、2日遅れで、膝蓋にも皮疹が生じた。
診 察:手掌と足底に水疱と膿疱が集簇する紅斑鱗屑局面がみられる(a、b)。
診断のためのテストとその結果:臨床所見と病歴から診断。採血結果でWBCとCRPが軽度上昇していた。扁桃肥大があり、咽頭培養で連鎖球菌が検出された。
治 療:扁桃炎の治療のためクラリシッドを内服させ、手足には、ステロイド外用剤と活性型ビタミンD3外用薬の使用を開始した。
転 帰:扁桃炎は軽快し、一時は手掌・足底の皮疹も軽快したが、2週おきに皮疹は増悪した。一カ月後から前胸部痛があり、内科を受診し、心電図検査を受けたが異常はなかった。
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1: 鶴田大輔先生ご提供

掌蹠外皮疹

症例1と同じ患者の膝蓋にみられた掌蹠外皮疹
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1: 鶴田大輔先生ご提供

ダーモスコピー像

掌踵膿疱症患者の手に見られた皮疹のダーモスコピー像:水疱と膿疱が混在する。
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1: 著者提供

骨シンチグラフィー像

病 歴:初診の1カ月後から前胸部痛があり、内科を受診し、心電図検査を受けたが異常はなかった。皮膚科を再診し、胸鎖肋関節症を疑い骨シンチグラフィーを行った。
診 察: 胸骨と鎖骨の結合部付近に紅斑を伴う腫脹がみられ疼痛と圧痛がみられた。
治 療: NSAIDsとビオチンの内服を開始した。
転 帰: 疼痛は改善しなかった。寝返りもうてず、仕事にも差しつかえるため、保険適用外ではあったがシクロスポリンを投与し、疼痛と腫脹は軽快した。軽快後何度か再発したが短期間のシクロスポリン内服で改善した。
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1: 鶴田大輔先生ご提供

皮膚所見の評価法

両側の手掌、足底の、1)病巣範囲、2)紅斑、3)水疱・膿疱、4) 落屑・角化をそれぞれ0~4にスコア化し、合計点数(0~ 72 点)で皮疹を評価する。
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1: 山本洋子, 橋本明彦, 冨樫きょう子, 高塚純子, 伊藤明子, 志村英樹, 伊藤雅章. 掌蹠膿疱症における歯性病巣治療の有効性について. 日皮会誌 2001;111 (5): 821-826

掌蹠膿疱症の治療アルゴリズム

発症や悪化因子が明らかな症例では、根治を目指して病巣感染の治療やアレルギー金属の除去を行う。皮疹に対しては、外用薬が基本である。
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1: 鶴田大輔先生ご提供

掌蹠膿疱症(皮疹)

病 歴:40歳代の女性、初診の数日前、風邪をひいた後に手足に皮疹が生じ、2日遅れで、膝蓋にも皮疹が生じた。
診 察:手掌と足底に水疱と膿疱が集簇する紅斑鱗屑局面がみられる(a、b)。
診断のためのテストとその結果:臨床所見と病歴から診断。採血結果でWBCとCRPが軽度上昇していた。扁桃肥大があり、咽頭培養で連鎖球菌が検出された。
治 療:扁桃炎の治療のためクラリシッドを内服させ、手足には、ステロイド外用剤と活性型ビタミンD3外用薬の使用を開始した。
転 帰:扁桃炎は軽快し、一時は手掌・足底の皮疹も軽快したが、2週おきに皮疹は増悪した。一カ月後から前胸部痛があり、内科を受診し、心電図検査を受けたが異常はなかった。
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1: 鶴田大輔先生ご提供