爪白癬
爪甲の混濁や肥厚、爪甲下の角質増殖を来している。
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爪甲鉤弯症
加齢によるものである。爪甲が肥厚し、鉤(かぎ)のように弯曲している。鏡検は陰性であり、もちろん抗真菌薬を内服しても改善しない(この症例では第1趾は爪白癬と緑色爪を合併している)。
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緑色爪
緑膿菌の爪甲下への感染である。爪白癬に二次的に合併することもあるが、緑色爪単独のこともあるので、鏡検は必須である。多くの場合、爪甲剥離があり、爪床と爪甲の隙間に緑膿菌が感染するため、その部分の爪甲を除去し、細菌培養を行う。洗って清潔にしたうえで湿度を下げると自然治癒することが多いが、難治な場合、緑膿菌の感受性のある抗菌薬の内服や外用を行う。
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遠位側縁爪甲下爪真菌症(distal and lateral subungual onychomycosis、DLSO)
爪甲の遠位や側縁から白癬菌が侵入し、爪甲の混濁や爪甲下の角質増殖を来す。
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表在性白色爪真菌症(superficial white onychomycosis、SWO)
爪甲表面から白癬菌が侵入し、爪甲の表面に白濁を形成する。爪甲の肥厚や爪甲下の角質増殖はみられない。この白濁部分を削って鏡検を行う。治療は削り取ることと抗真菌薬の外用である。やや深部にまで達している場合や他の病型を合併している場合は経口抗真菌薬が必要となる。
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近位爪甲下爪真菌症(proximal subungual onychomycosis、PSO)
後爪郭から白癬菌が侵入し爪甲下の混濁が遠位へ向かって始まる。
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楔状の混濁を来した爪白癬(削る前)
楔状の混濁の場合、経口抗真菌薬内服のみでは改善しないことが多く、混濁部を削って、外用抗真菌薬も併用する。
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楔状の混濁を来した爪白癬(削った後)
楔状の混濁部をニッパーで削った後の状態。
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遠位側縁爪甲下爪真菌症(distal and lateral subungual onychomycosis、DLSO)
爪甲の遠位や側縁から白癬菌が侵入し、爪甲の混濁や爪甲下の角質増殖を来す。この症例ではやや楔状に進行している。
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経口抗真菌薬
爪白癬の治療に用いられる経口抗真菌薬には、イトラコナゾール、テルビナフィン塩酸塩、ホスラブコナゾールがある。併用薬や合併症によって選択する。
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加齢皮膚医学セミナー.13(2), 2018. p11 表2
爪白癬の鏡検像
菌糸や分節胞子がみられる。
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経口抗真菌薬で治療中の爪甲
爪甲近位部から正常な爪甲が生えてきている。
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白癬菌抗原キットにおける陽性所見
テストチューブの中に抽出液と爪検体を入れて攪拌し、テストストリップを入れると、抗原を含んだ抽出液が上昇する。テストストリップの下のラインがテストラインで紫色のラインが現れると陽性を意味する。上のラインがコントロールラインで抽出液が適切に上昇すると桃色に変化する。
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