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皮膚と粘膜のカンジダ症のアルゴリズム

診断は直接顕微鏡検査で行う。
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1: 加藤卓朗先生ご提供

間擦疹型カンジダ症

病 歴:40歳代女性、婦人科腫瘍の手術で入院中。陰股部に皮疹が拡大してきたため、病棟からの依頼受診。
診 察:陰股部に膜様鱗屑を付着した紅斑局面の形成を認め、外側優位に小膿疱が多発している。
検 査:膿疱膜の直接顕微鏡検査で菌要素を認め、真菌培養でCandida albicansを検出した。
治 療:クロトリマゾールクリームによる外用治療を行った。
転 帰:2週間後には軽度の色素沈着を残し治癒した。
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1: 著者提供

乳児寄生菌性紅斑

病 歴:6カ月女児、おむつ部の皮疹を主訴に受診。
診 察:陰部、殿部、股部に膜様鱗屑を付着した紅斑を認める。
検 査:鱗屑の直接顕微鏡検査で菌要素を認め、真菌培養でCandida albicansを検出した。
治 療:ケトコナゾールクリームによる外用治療を行った。
転 帰:2週間後には色素沈着になり治癒した。
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1: 加藤卓朗:間擦部のカンジタ症皮膚病診療 34:124-129,2012;126 図5

カンジダ性指間びらん症

病 歴:60歳代女性、指間の皮疹を主訴に受診。
診 察:両手の指間に鱗屑を付着した紅斑を認める。
検 査:鱗屑の直接顕微鏡検査で菌要素を認め、カンジダ性指間びらん症と診断した。
治 療:ビホナゾールクリームによる外用治療を行った。
転 帰:2週間後にはわずかな発赤を残し治癒した。
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1: 著者提供

爪カンジダ症、カンジダ性爪囲爪炎

病 歴:40歳代女性、左拇指の爪の変形を主訴に受診。
診 察:左拇指の爪甲の先端部から中枢側に向かって白濁、粗造化が進み、爪囲には軽度の炎症所見、鱗屑が認められる。
検 査:爪甲を削り直接顕微鏡検査を行うも菌要素がはっきり確認出来なかったため、真菌培養を施行、Candida albicansを検出した。
治 療:イトラコナゾールによる内服治療を行った。
転 帰:12週間後には軽度の変形を残し軽快した。
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1: 著者提供

口腔カンジダ症

病 歴:30歳代女性、SLEで通院、ステロイド内服加療中。舌の皮疹を主訴に受診。
診 察:舌が発赤し、剝がれやすい白苔が付着している。
検 査:白苔を鑷子で取り直接顕微鏡検査で菌要素を認め、真菌培養でCandida albicansを検出した。
治 療:アムホテリシンBシロップによる含嗽を行った。
転 帰:含嗽により白苔は消失、軽快するが、時々再燃を繰り返している。
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1: 著者提供

カンジダ症の直接顕微鏡検査所見(パーカーKOH法)

仮性菌糸と胞子の集団。無染色(KOH法)でも観察可能であるが、染色液を入れた方が菌要素は見やすくなる。
しかしながら、パーカーKOH法に用いるパーカーブルーブラックインクは、真菌の染色に有用なDirect Blue 1 類似成分が減量されたため現在では手に入らなくなった。他に使用できる染色液としては、メチレンブルー、クロラゾールブラック、ズームブルー®がある。
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1: 加藤卓朗先生ご提供

カンジダ性口角炎

病 歴:50歳代男性、ステロイドの外用で悪化したと、口角部、口周囲の皮疹を主訴に受診。
診 察:口角部に薄い鱗屑を付す紅斑が拡大。口周囲には粟粒大の紅色丘疹、小膿疱が散在多発している。
検 査:鱗屑の直接顕微鏡検査で菌要素を認め、真菌培養でCandida albicansを検出した。
治 療:ケトコナゾールクリームによる外用治療を行った。
転 帰:2週間後には治癒した。
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1: 著者提供

皮膚と粘膜のカンジダ症のアルゴリズム

診断は直接顕微鏡検査で行う。
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1: 加藤卓朗先生ご提供

間擦疹型カンジダ症

病 歴:40歳代女性、婦人科腫瘍の手術で入院中。陰股部に皮疹が拡大してきたため、病棟からの依頼受診。
診 察:陰股部に膜様鱗屑を付着した紅斑局面の形成を認め、外側優位に小膿疱が多発している。
検 査:膿疱膜の直接顕微鏡検査で菌要素を認め、真菌培養でCandida albicansを検出した。
治 療:クロトリマゾールクリームによる外用治療を行った。
転 帰:2週間後には軽度の色素沈着を残し治癒した。
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1: 著者提供