病歴:85歳女性、3~4年前から気づいていた。数カ月前から大きくなってきたような気がする。
診察:右足背部に単発性、鱗屑および痂皮を伴う、紅褐色局面を認める(a)。
診断のためのテストとその結果: ダーモスコピーで鱗屑および痂皮を認め、小点状血管が比較的均等に配列している(b)。病理組織で表皮全層にわたり異型細胞が増殖し、完全に極性を失っている(c)。
治療:辺縁から5mm離して皮下脂肪組織浅層レベルで切除し、左鼠径部から採皮のうえ、分層植皮術を施行した。
転帰:術後約2年経過するが、局所再発および転移はない。