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低リスクおよび高リスク基底細胞癌の治療およびフォローアップアルゴリズム

フォローアップアルゴリズム
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1: 皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン改訂委員会(基底細胞癌診療ガイドライングループ). 皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン第3 版 基底細胞癌診療ガイドライン2021. 日皮会誌 2021;131:1467-96.

基底細胞癌の再発に関わるリスク因子

転移はまれであるので、TNM分類はほとんど使用されず、原発腫瘍のリスク分類が予後(再発)を決める因子となる。上記の一つでも該当する場合は高リスク群とし、一つも該当しない場合のみ低リスク群とする。
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1: 皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン改訂委員会(基底細胞癌診療ガイドライングループ). 皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン第3 版 基底細胞癌診療ガイドライン2021. 日皮会誌 2021;131:1467-96.

右鼻根部に生じた基底細胞癌(結節潰瘍型)

70歳代男性。鼻根部に生じ、上方では潰瘍を伴い、下方では蝋様光沢を伴う青黒色の結節。典型的な結節潰瘍型基底細胞癌の臨床像。
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1: 師井洋一先生提供

左鼻根部に生じた基底細胞癌(結節型)

80歳代女性。比較的色調の薄い基底細胞癌であるが(a)、ダーモスコピーでは明瞭は樹枝状血管拡張、多数の灰青色の小球を認める(b)。
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1: 師井洋一先生提供

無色素性基底細胞癌

40歳代女性。日本人では珍しい色素の少ない基底細胞癌(a)。ダーモスコピーでは灰青色の小球をわずかに認めるのみであるが、樹枝状血管拡張は明瞭に認める。潰瘍(中央黄色痂皮)も明らか(b)。
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1: 師井洋一先生提供

基底細胞癌(結節潰瘍型)

70歳代男性。左頬の黒褐色結節(a)。ダーモスコピーでは灰青色の類円形大型胞巣、樹枝状血管拡張(やや非典型)、潰瘍を認める(b)。
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1: 師井洋一先生提供

背部に生じた基底細胞癌(表在型が主)

80歳代男性。背部の黒褐色斑(a)。ダーモスコピーでは色素ネットワークを形成せず、辺縁の多発葉状領域、車軸状領域、一部に青灰色小球を認める(b)。
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1: 師井洋一先生提供

無色素性基底細胞癌(結節潰瘍型[破壊型])

80歳代男性。日本人では珍しい色素の少ない基底細胞癌(a)。ダーモスコピーではやはり、樹枝状血管拡張、潰瘍を明瞭に認める(b)。
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1: 師井洋一先生提供

前腕部の基底細胞癌(結節潰瘍型)

70歳代男性。前腕に生じた基底細胞癌(a)。顔以外の部位にも生じる。結節型の悪性黒色腫との鑑別が重要となるが、ダーモスコピーで鑑別は容易となった(色素ネットワークの有無、樹枝状血管拡張)(b)。
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脂漏性角化症(老人性疣贅)

70歳代男性。前額部の褐色腫瘍(a)。面皰様開大と稗粒種様嚢腫を認め、典型的な脂漏性角化症のダーモスコピー所見(b)。
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1: 師井洋一先生提供

日光角化症

80歳代女性。右頬に鱗屑が付着した露光部に紅褐色局面がみられる。基底細胞癌では痂皮を伴うことはあっても、鱗屑(角化)を伴うことはなく、またダーモスコピーで鑑別可能。
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1: 師井洋一先生提供

悪性黒色腫

40歳代男性。鼻尖部の淡褐色斑(a)。不整不規則な色素斑(非定型偽ネットワークatypical pseudonetwork、均一領域homogeneous area)がみられる(b)。
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1: 師井洋一先生提供

悪性黒色腫

80歳代女性。左頬の黒色斑で臨床的に下方へ衛星病巣を認め(a)、ダーモスコピー所見で不規則な偽ネットワークを認める(b)。
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1: 師井洋一先生提供

色素性母斑

60歳代男性。左頬の均一なドーム状色素結節(a)。ダーモスコピーでは毛孔の構造をはっきり認め、樹枝状血管拡張、灰青色の胞巣、小球は認めない(b)。
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ボーエン病

70歳代男性。腰部に生じた褐色斑で、ボーエン病の所見。多発葉状領域や車軸状領域を認めない。
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円板状エリテマトーデス(DLE)

80歳代女性。眉毛部上方に生じたDLE。無色素性基底細胞癌、斑状強皮症型基底細胞癌との鑑別が重要だが、ダーモスコピーで鑑別可能(樹枝状血管なし)。
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1: 師井洋一先生提供

結節潰瘍型

ごく小さな病変でも典型的なダーモスコピー所見を呈している。
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破壊型

辺縁の黒色の縁取りが特徴的。このような巨大なものではリンパ節転移を生じる可能性があり、画像検査が必要となる。
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破壊型

まれに高度浸潤し、眼窩内まで破壊されることもある。
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1: 師井洋一先生提供

低リスクおよび高リスク基底細胞癌の治療およびフォローアップアルゴリズム

治療アルゴリズム(低リスク)
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1: 皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン改訂委員会(基底細胞癌診療ガイドライングループ). 皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン第3 版 基底細胞癌診療ガイドライン2021. 日皮会誌 2021;131:1467-96.

低リスクおよび高リスク基底細胞癌の治療およびフォローアップアルゴリズム

治療アルゴリズム(高リスク)
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1: 皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン改訂委員会(基底細胞癌診療ガイドライングループ). 皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン第3 版 基底細胞癌診療ガイドライン2021. 日皮会誌 2021;131:1467-96.

低リスクおよび高リスク基底細胞癌の治療およびフォローアップアルゴリズム

フォローアップアルゴリズム
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1: 皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン改訂委員会(基底細胞癌診療ガイドライングループ). 皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン第3 版 基底細胞癌診療ガイドライン2021. 日皮会誌 2021;131:1467-96.

基底細胞癌の再発に関わるリスク因子

転移はまれであるので、TNM分類はほとんど使用されず、原発腫瘍のリスク分類が予後(再発)を決める因子となる。上記の一つでも該当する場合は高リスク群とし、一つも該当しない場合のみ低リスク群とする。
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1: 皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン改訂委員会(基底細胞癌診療ガイドライングループ). 皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン第3 版 基底細胞癌診療ガイドライン2021. 日皮会誌 2021;131:1467-96.