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色素性母斑の診療アルゴリズム

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足底の色素細胞母斑

病歴:30歳男性。数3年前より出現し、徐々に大きくなってきた。
診察:直径5mmの色素斑。7mm以下(鉛筆の断面を当ててはみ出さない)であり、良性の可能性が高い(a)。
診断のためのテストとその結果: ダーモスコピーで皮膚の溝に優位な色素パターンを示すので、良性と確認できる(b)。
治療:経過観察。
転帰:変化なし。
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側胸部の色素細胞母斑

病歴:31歳女性。数年前より出現し、徐々に大きくなってきた。
診察:直径10mmの色素斑。後天的にできたものとしては7mmを超えるため、専門医の診察が必須となる。
診断のためのテストとその結果: ダーモスコピーでは中央が均一な色素斑で周囲に網目状のパターンを認める。対称性の病変であり、サイズは大きいが良性と判断できる(クラーク母斑)。
治療:経過観察。
転帰: 2年間の経過で変化なし。
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爪甲色素線条

病歴:13歳男性。幼児期より爪に黒い線が入っていた。
診察:幅10mmの色素線条。
診断のためのテストとその結果:ダーモスコピーで線条内部の色調に一部不整なところがあるが、爪周囲皮膚への色素のしみ出し(Hutchinsonサイン:成人に認められれば悪性黒色腫の可能性が高くなる)はない。年齢も考慮して良性の病変と診断した。
治療:慎重に経過観察。
転帰:8歳より5年間経過を追っているが大きな変化はない。
コメント:小児の爪甲色素線条は幅広で色調も不整で、爪の変形や爪周囲への色素のしみ出しを認めることが少なくない。overdiagnosisに注意する。
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先天性色素細胞母斑

病歴:1カ月女児。生下時より左大腿に黒色斑があった。
診察:10cm大の黒色斑を認める。
診断のためのテストとその結果: サイズが四肢で6cmを超えるため、成人換算で25cm超と予測される。大型色素細胞母斑と診断する。
治療:経過観察、あるいは時期をみて切除。
転帰:成長に比例して増大。
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鉛筆を用いた手掌足底の色素斑のスクリーニング法

思春期(多くは成人)以後に気づいた色素斑で、鉛筆の断面からはみ出す(7mm以上)場合は皮膚科を受診させる。
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右頬の悪性黒子

右頬に淡い色素班として認められる。表皮内病変である。顔面の色素性病変には多数の疾患が含まれる。きちんとした医学病名を付けずに「シミ」とひとくくりにしてレーザー治療などを行なってはならない。
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基底細胞癌

灰黒色の光沢のある病変。小型でも潰瘍を伴うことが多い。
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脂漏性角化症

良性の上皮系腫瘍であり、中高年の顔面や四肢、背部などに新生してくる黒褐色病変の多くが脂漏性角化症であるため、色素細胞母斑、メラノーマ、基底細胞癌との鑑別が重要となる。
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日光角化症

耳前部に萎縮性の淡紅色斑が多発している。有棘細胞癌の表皮内病変である。紅色を呈することが多いが、褐色を呈することもなる。
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足底の色素細胞母斑

日本人の悪性黒色腫の半数は手足に生じるが、残りは体の他の部位にできる。したがって、手足のほくろのみに注意を払う意味はない。
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体幹の色素細胞母斑(ウンナ母斑)

子供の頃からあったほくろが盛り上がってきたというような病歴を持つことが多い。表面は平坦あるいは桑の実状の柔らかい、淡赤色から黒褐色の結節として認められる。
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顔面の色素細胞母斑(ミーシャ母斑)

顔面に好発し、ドーム状に隆起する。中央に1-2本の硬毛を伴うことが多い。
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体幹の色素細胞母斑(クラーク母斑)

体幹に、外側が淡く中心が濃い、比較的大型の斑として認められる。悪性黒色腫との鑑別が重要となるタイプである。
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小児の腕の色素細胞母斑(スピッツ母斑)

小児の顔や若い女性の下肢に好発し、赤から黒い結節として認められる。病理組織検査で悪性黒色腫との鑑別が難しい症例がある。
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青色母斑

真皮内にメラニンを持った細胞が集まっているため刺青のように青くみえる。硬く触れる。
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色素性母斑の診療アルゴリズム

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足底の色素細胞母斑

病歴:30歳男性。数3年前より出現し、徐々に大きくなってきた。
診察:直径5mmの色素斑。7mm以下(鉛筆の断面を当ててはみ出さない)であり、良性の可能性が高い(a)。
診断のためのテストとその結果: ダーモスコピーで皮膚の溝に優位な色素パターンを示すので、良性と確認できる(b)。
治療:経過観察。
転帰:変化なし。
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