病 歴:15歳、男児。感冒様症状にてアセトアミノフェン内服1週間後より、39℃台の発熱と口腔内びらんの悪化にて経口摂取困難となった。
診 察:発熱、眼球結膜充血、口腔内と口唇びらん、潰瘍
診断のためのテストとその結果:病理組織検査にて潰瘍性変化と辺縁の粘膜上皮に炎症細胞の浸潤と個細胞壊死、真皮表皮境界部の液状変性がみられた。Stevens-Johnson症候群に矛盾しない所見であった。カロナールに対するDLST陽性。マイコプラズマ抗体価2,560倍と高値。
治 療:ステロイドパルス療法後、ステロイド全身投与
転 帰:ステロイド全身投与により口唇、口腔内潰瘍は徐々に上皮化した。