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口腔内アフタ診断治療アルゴリズム

口腔内アフタは1~2週間の初期治療を行っても改善がなく、難治性、再発性の場合には専門医に紹介する。
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1: 著者提供

小アフタ型:舌のアフタ性口内炎

類円形の黄白色の偽膜性を有する小潰瘍で、周囲には炎症性発赤(紅暈)・浮腫を伴う。
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小アフタ型:舌の再発性口腔内アフタ

病 歴:5年前より口内炎を繰り返し、他院にてプレドニゾロン10mg内服を行っていたが、最近下腿に結節性紅斑様皮疹が出現してきた。
診 察:舌縁に黄白色偽膜を伴う小潰瘍
診断のためのテストとその結果:白血球数8,230/μl、CRP1.5mg/dl、血沈40mm、補体価56.5U/mlと軽度上昇、抗核抗体陰性、Behçet病を疑い眼科精査を行ったが特に異常はなかった。
治 療:プレドニゾロン10mg内服にコルヒチン錠 2錠 分2を追加したところ、口腔内アフタと結節性紅斑様皮疹は軽快傾向であった。
転 帰:口腔内アフタと結節性紅斑様皮疹は軽快と増悪を繰り返している。
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大アフタ型:再生不良性貧血に伴う口腔内アフタ

病 歴:53歳、女性。再生不良性貧血にてシクロスポリン内服中であったが、1週間前より下口唇に潰瘍が出現した。
診 察:下口唇に直径1cm程度の白色偽膜を伴う潰瘍があり、周囲に紅斑を伴う。
治 療:ケナログ軟膏を1日4回外用した。
転 帰:潰瘍は軽快傾向である。
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疱疹状潰瘍型:軟口蓋の多発性小潰瘍

病 歴:66歳、女性。反復する軟口蓋の潰瘍のため摂食不良となった。
診 察:軟口蓋に多発する白色偽膜を有する潰瘍
診断のためのテストとその結果:単純ヘルペスウイルス抗体価(EIA) 128以上
治 療:アシクロビル点滴
転 帰:症状は軽快したが、疲労によって頻繁に口腔内アフタを繰り返している。
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鑑別診断:口腔カンジダ症(HIV感染に伴う)

病 歴:42歳、男性
診 察:3カ月前より口腔内に紅色の粘膜疹が出現し、来院した。口蓋、両側頬粘膜、舌と口腔内全体にわたり鮮紅色調を呈し、白苔が付着していた。
診断のためのテストとその結果:白苔の真菌検鏡(KOH法)ではCandidaと考えられる多数の仮性菌糸と胞子が認められた。
治 療:ミコナゾールを口腔内に含んだ後、嚥下した。
転 帰:1週間後には白苔は消失した。
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鑑別診断:Stevens-Johnson症候群の口腔内潰瘍

病 歴:15歳、男児。感冒様症状にてアセトアミノフェン内服1週間後より、39℃台の発熱と口腔内びらんの悪化にて経口摂取困難となった。
診 察:発熱、眼球結膜充血、口腔内と口唇びらん、潰瘍
診断のためのテストとその結果:病理組織検査にて潰瘍性変化と辺縁の粘膜上皮に炎症細胞の浸潤と個細胞壊死、真皮表皮境界部の液状変性がみられた。Stevens-Johnson症候群に矛盾しない所見であった。カロナールに対するDLST陽性。マイコプラズマ抗体価2,560倍と高値。
治 療:ステロイドパルス療法後、ステロイド全身投与
転 帰:ステロイド全身投与により口唇、口腔内潰瘍は徐々に上皮化した。
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口腔内アフタ診断治療アルゴリズム

口腔内アフタは1~2週間の初期治療を行っても改善がなく、難治性、再発性の場合には専門医に紹介する。
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小アフタ型:舌のアフタ性口内炎

類円形の黄白色の偽膜性を有する小潰瘍で、周囲には炎症性発赤(紅暈)・浮腫を伴う。
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