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口唇口蓋裂患者に対する集学的治療

出生時より、哺乳指導、哺乳床(口蓋床)の作成が始まり、成人に至るまで続く。
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1: 著者提供

口唇裂・口蓋裂の裂型分類

a:左側口唇裂。口唇裂は、口唇および顎骨前方部に裂がみられものをいう。口唇にのみ裂がみられる場合は唇裂、口唇と歯槽骨に裂がみられる場合は、唇顎裂と呼ばれる。
b:口蓋裂。口蓋裂は口蓋の骨・軟組織に裂を認めるもので、完全な場合、口蓋前方部から後方の硬口蓋、軟口蓋にわたる裂がみられる。硬口蓋、軟口蓋ともに裂が存在するものは、硬軟口蓋裂と呼ばれることもある。また、軟口蓋のみに裂があるものは、軟口蓋裂と呼ばれる。
c:左側口唇口蓋裂、d:両側口唇口蓋裂。口唇裂と口蓋裂の両方を併せ持つものをいい、唇顎口蓋裂とも呼ばれる。裂が完全な場合は、完全口唇口蓋裂と呼ばれ、口唇から鼻腔、歯槽骨、硬口蓋、軟口蓋へと続く裂がみられる。また、裂が一部に限局しているものを不全口唇口蓋裂という。左側もしくは右側に口唇裂を認める症例は片側性口唇口蓋裂、両側に及ぶ場合には、両側性口唇口蓋裂と呼ぶ。
 
参考文献:R.B.Ross : Cleft Lip and Palate,1972

左側口唇形成術(Millard+小三角弁法)

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口蓋形成術(push-back法)

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口蓋形成術(Furlow法)

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左側顎裂部骨移植術(左側後腸骨ドナー)

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顎裂部骨移植術(後腸骨より採骨)

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右側口唇口蓋裂(1歳1カ月) Furlow法による二段階法

最大裂幅14mmの症例、Furlow変法による軟口蓋閉鎖。デザインは(c)とし、Furlow法に準じたデザインとし、裂縁の切開は硬口蓋の後方1/4まで延長して切開している。
大口蓋神経血管束を温存しながら、口蓋側の粘膜骨膜弁を形成。次に左側は粘膜筋弁、右側は粘膜弁をそれぞれ形成した。鼻側の粘膜を剝離し、口蓋垂を形成した後に、鼻側にもZ形成術を施行し後方延長を図った(d)。筋形成を施行し、口腔側は1辺10mm程度のZフラップで縫合(e)し、口蓋前方部は鋤骨弁にて閉鎖した(f)。それぞれのフラップの緊張が強いため、上顎結節後方から内側にかけて減張切開を施行し、サージカルパックを貼付して終了した。
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両側口唇口蓋裂(1歳2カ月) Furlow法による二段階法

最大裂幅が約16mmの症例(a)。デザインはFurlowの二段階法に準じたデザインとし、裂縁の切開は硬口蓋の後方1/4まで延長して切開している(b)。左側の裂縁より切開し、大口蓋神経血管束を温存しながら、口蓋側の粘膜骨膜弁を形成。左側は粘膜筋弁、右側は粘膜弁を形成、鼻側の粘膜を剝離し、口蓋垂を形成した後に、鼻側にも口腔側とは反対のZ形成術を施行し後方延長を図った(d)。前方部は鋤骨弁を形成し、鼻腔側の縫合を行っている。
口腔側のフラップは鋤骨弁の一部に縫着している(e、f)。それぞれのフラップの緊張が強いため、上顎結節後方から内側にかけて減張切開を施行し、サージカルパックを貼付して終了した。
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両側口唇口蓋裂(2歳8カ月;上記症例) Furlow法による二段階法

Furlow変法による二段階法の硬口蓋閉鎖。軟口蓋は前回の手術でFurlow法により閉鎖されている。また、硬口蓋からは、鋤骨の粘膜が確認出来る。
cの如く、裂縁と、歯槽部内側に切開線を設定し粘膜骨膜弁を形成。このBridge flapを左右作成(d)、鼻側は鋤骨粘膜を正中で切開し、翻転して鼻腔底を形成した(d)。口蓋側粘膜は中心部で縫合(e)し、Law surfaceにはテルダーミスを挿入、サージカルパックを装着して終了した。
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口唇形成術(直線法+小三角弁法)

デザインの基準点と切開線
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口唇形成術(直線法+小三角弁法)

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顎裂部骨移植術(前腸骨より採骨)

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1: 著者提供

口唇口蓋裂患者に対する集学的治療

出生時より、哺乳指導、哺乳床(口蓋床)の作成が始まり、成人に至るまで続く。
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1: 著者提供

口唇裂・口蓋裂の裂型分類

a:左側口唇裂。口唇裂は、口唇および顎骨前方部に裂がみられものをいう。口唇にのみ裂がみられる場合は唇裂、口唇と歯槽骨に裂がみられる場合は、唇顎裂と呼ばれる。
b:口蓋裂。口蓋裂は口蓋の骨・軟組織に裂を認めるもので、完全な場合、口蓋前方部から後方の硬口蓋、軟口蓋にわたる裂がみられる。硬口蓋、軟口蓋ともに裂が存在するものは、硬軟口蓋裂と呼ばれることもある。また、軟口蓋のみに裂があるものは、軟口蓋裂と呼ばれる。
c:左側口唇口蓋裂、d:両側口唇口蓋裂。口唇裂と口蓋裂の両方を併せ持つものをいい、唇顎口蓋裂とも呼ばれる。裂が完全な場合は、完全口唇口蓋裂と呼ばれ、口唇から鼻腔、歯槽骨、硬口蓋、軟口蓋へと続く裂がみられる。また、裂が一部に限局しているものを不全口唇口蓋裂という。左側もしくは右側に口唇裂を認める症例は片側性口唇口蓋裂、両側に及ぶ場合には、両側性口唇口蓋裂と呼ぶ。
 
参考文献:R.B.Ross : Cleft Lip and Palate,1972