パノラマX線写真
パノラマX線写真は断層画像のため、画像上の計測値と実測値との間に隔たりがあるが、上下顎骨を網羅的に観察できる、あるいは、手術に伴う下顎骨の移動をある程度シミュレートできるという点で有用性がある。
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側面・正面頭部X線規格写真
上下顎骨の前後的、上下的、非対称、咬合平面の傾斜の有無をチェックする。
a:側面頭部X線規格写真 b:正面頭部X線規格写真
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シューラー氏法
下顎頭の変形の有無や下顎頭の位置をチェックする。a:咬合位 b:開口位
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眼窩下顎枝方向撮影
下顎頭の変形の有無をチェックする。a:右側下顎頭 b:左側下顎頭
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ウォーターズ法
上顎の骨切りを行う場合には、上顎洞内の病変の有無や形態もチェックする。
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頭部軸位X線写真
頭部軸位X線写真では、下顎頭の変形の有無のほか、下顎骨の変形の状態や上下顎の歯列のズレをチェックする。
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正面頭部X線規格写真分析
正面頭部X線規格写真では顔貌の左右対称性をチェックする。
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側面頭部X線規格写真分析
側面頭部X線規格写真では顔貌の前後的、上下的な位置異常をチェックする。
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プロフィログラム
側面頭部X線規格写真上の計測点をプロットした図。黒点は計測点の平均的な位置で、黒点を囲む黒点線はその±1SDの範囲を示す。この黒点を結んだ実線がプロフィログラムである。赤点とそれを結ぶ赤実線は患者の計測点とそのプロフィログラムである。
プロフィログラムを作成して上下顎骨の前後的、上下的な位置の異常をチェックする。本症例の場合、下顎の計測点が正常範囲を超えて前方位にあることがわかる。
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ポリゴン表
規格写真上の計測結果をこの表にプロットして一覧表示する。図中の縦線は平均値、それを囲むように描かれている実線はその±1SDの範囲を示す。この実践の中に計測値が収まれば正常範囲内となる。
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日本口腔外科学会編:顎変形症診療ガイドライン2008. 日本口腔外科学会, 2008;8.
咬合模型による咬合分析
上下顎の歯列模型を作製し、咬合状態を精査する。写真は術後の咬合状態をシミュレートした状態。
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三次元構築画像
CTのDICOMデータをパソコンで三次元的に再構成した画像。患者の顎骨を画面上で立体視することができる。
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三次元実態模型
近年では、CTのDICOMデータをパソコンで処理し、患者の骨格を実物大の模型として作製することができる。本写真は石膏の粉末を応用して調製した患者の上下顎の模型。模型の材質としては石膏のほか、樹脂や塩などがある。これであれば患者の顎骨のレプリカを直視できる。
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Le Fort Ⅰ型骨切り術
a:側面観
b:咬合面観
c:上顎骨切り移動後の側面観
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下顎枝矢状分割術
本術式は分割後の骨の接合面積が広いため、さまざまな骨片の移動に対応が可能で、術後安定性にも優れている。a:下顎枝矢状分割の模式図 b:骨片移動後のイメージ(プレート固定)
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下顎枝垂直骨切り術
下顎枝部を下顎孔の後方で垂直に骨切りする。本術式の場合には骨接合を行わないのが一般的である。下顎の前方移動には、本術式の適応は難しい。
CT
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咬合模型による咬合分析
上下顎の歯列模型を作製し、術前の咬合状態を確認すると同時に、術後の咬合状態をシミュレートする。写真は術前の咬合状態を再現した状態。
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下顎前突症(術前)
a:患者術前側貌
b:患者術前口腔内
c:患者術前側面頭部X線規格写真
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下顎前突症(術後)
a:患者術後側貌
b:患者術後口腔内
c:患者術後側面頭部X線規格写真
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下顎後退症症例のプロフィログラム
赤線が患者の計測点を結んだ線である。下顎の計測点が、正常者の範囲である黒点線のエリアを越えて後方に位置している。
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下顎枝矢状分割術後スクリュー固定
分割した下顎枝をスクリューで貫通させて骨片の固定を行う方法。本法は最も固定力が強固とされるが、ドリリングとスクリューを挿入するためには、両側の頬部の皮膚に切開が必要である。そのため、近年ではアングルドスクリュードライバーなどを応用した口内法によるプレート固定も行われている。
上顎後退症症例のプロフィログラム
赤線が患者の計測点を結んだ線である。上顎の計測点が、正常者の範囲である黒点線のエリアを越えて後方に位置している。
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上顎前突症症例のプロフィログラムと写真(術前)
a:患者術前側貌
b:患者術前口腔内
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上顎前突症症例のプロフィログラム(術前)
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Wunderer法
上顎の両側の小臼歯を抜去し、その歯槽部の骨切除と犬歯部上方の骨切りを行って、前鼻腔底を含む上顎前歯部歯槽骨を後方あるいは上方へ移動させる術式。
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上顎前突症(術後)
a:患者術後側貌
b:患者術後口腔内
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非対称症例(術前)
a:患者術前正貌
b:患者術前口腔内
c:患者術前正面X線規格写真
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ケーレ法
下顎の両側の小臼歯を抜去し、その歯槽部の骨切除と前歯部の下方の骨切りを行って、下顎の前歯部歯槽骨のみを後方へ移動させる術式。
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ディングマン法
ケーレ法と同様に下顎の両側の小臼歯を抜去し、同部の歯槽骨と下顎体部の骨を切除して、下顎の前歯部歯槽骨とオトガイ部の両者を後方へ移動させる術式。
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過蓋咬合(術前)
上顎の前歯が下顎の前歯に大きくオーバーハングしている。
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過蓋咬合(術後)
大きくオーバーハングしていた上顎の前歯部の位置が、その歯槽部とともに改善されている。
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非対称症例の正面X線規格写真のトレース(術前)
右上がりの咬合平面の傾斜が顕著である。
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非対称症例(術後)
a:患者術前正貌
b:患者術前口腔内
c:患者術前正面X線規格写真
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顎変形症治療フローチャート
一般的な顎変形症の治療の流れを示す。術前矯正治療の中で、Skeletal Anchorage Systemの使用は、現在保険診療が認められていない。
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日本口腔外科学会編:顎変形症診療ガイドライン2008. 日本口腔外科学会、2008;18