鼻水、咳、下痢などを訴えていればウイルス性の可能性が高い。結膜炎を伴う場合にはアデノウイルス、口内炎を伴う場合にはヘルパンギーナ・手足口病などエコー・コクサッキーウイルスなどが考えられる。咽頭発赤・苺舌、発疹、嘔気・嘔吐、腹痛を認める場合には溶連菌が考えられる。適宜アデノ・溶連菌迅速抗原検査や血液検査を行う。ウイルス性であれば経過観察、溶連菌などの細菌感染が疑われる場合に抗菌薬を投与する。前夜とりあえず抗菌剤を内服した場合には1~2日後に溶連菌迅速検査をして確認することが大切である。溶連菌を疑わず抗菌薬が著効した場合には溶連菌を見逃していないか注意が必要である。念のための抗菌剤使用は控える。