便秘症の画像所見
重症便秘症の腹部単純X線写真。
出典
1:
子どもは未来もりおかこどもクリニック、米沢俊一先生のご厚意による。
急性虫垂炎の画像所見
腹部単純X線像で糞石を認める(a)。腹部造影CT画像で腫大した虫垂を認める(b、c赤矢印)。
腹部超音波検査所見。左下腹部に著しく腫大した虫垂を認める(d)。
出典
1:
a、b、c:子どもは未来もりおかこどもクリニック、米沢俊一先生のご厚意による。
2:
d:著者提供
腸重積の画像所見
a:腹部超音波検査像:pseudokidney sign
b:腹部超音波検査像:古典的にはターゲットサインと呼ばれるが、エコー精度の向上により重積腸管の状態や腸間膜リンパ節などの原因を含めて描出することが可能になっている(multiple concentric ring sign)。
c:注腸造影検査像:重積腸管により造影欠損(カニ爪状所見)を認める。
出典
1:
著者提供
IgA血管炎(血管性紫斑病・シェーンライン・ヘノッホ紫斑病)の腹部超音波所見
典型的な紫斑があれば診断は比較的容易だが、紫斑が出現する前IgA血管炎は診断に難渋することがある。本症は腹部超音波検査で胃前庭部から小腸にかけたskip状の腸管壁肥厚像(提示症例は十二指腸下行脚-水平脚)を認め、診断の補助として極めて有用な所見である。
出典
1:
著者提供
典型的なIgA血管炎の紫斑(参考画像)
palpable purpuraと呼ばれる。膨隆を伴いやや丘疹性の散在性小紫斑で、融合傾向があり、出現当初は鮮やかな紅色で徐々に紫色に変化する。下肢に多い。この型の紫斑はLeukocyte Clastic Vasculitis(病理学的に、白血球の血管周囲浸潤を伴う血管炎)に特徴的である。ただし、IgA血管炎でも典型的なpalpable purpuraの形態を取らず、扁平で広い非典型的な紫斑で出現することもある。
出典
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Marx: Rosen's Emergency Medicine, 7th ed., Mosby, 2009
急性腹痛の診断アルゴリズム
急性腹痛の鑑別において、最も肝要なのは迅速なトリアージによる対応決定である。すべての患児にスクリーニング検査を施行する必要はない。疾患は相互に重複する要素もあるため、症状の変化に対する柔軟な対応が望ましい。
出典
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著者提供