重症便秘症とその便塊除去
重症便秘症例の便塊除去(disimpaction)にはゴールドスタンダードとなるべき方法がなく、入院加療のうえで洗腸、全身麻酔下での摘便、強力な下剤処置などが試みられているが、ガストログラフィン
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注腸もその1つである。本治療手技は十分な補液を行いつつ、専門医の指導下で施行することが望ましい。
a:8歳慢性便秘症・遺糞症 初診時
b:8歳慢性便秘症・遺糞症 ガストログラフィン
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注腸による宿便の溶解後
c,d:8歳慢性便秘症・遺糞症 ガストログラフィン
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注腸造影
出典
1:
子どもは未来もりおかこどもクリニック 米沢俊一先生のご厚意による
Bristol stool form scale
出典
1:
日本小児栄養消化器肝臓学会、日本小児消化管機能研究会(編):小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン.診断と治療社.2013:p28
重症便秘症の画像所見
8歳男児。重症便秘症で、直腸からS状結腸にかけ巨大な便塊による腸管塞栓がみられる。
出典
1:
(子どもは未来もりおかこどもクリニック 米沢俊一先生のご厚意による)
便秘診断と治療のフローチャート
小児における便秘診断と治療のフローチャート。
出典
1:
日本小児栄養消化器肝臓学会、日本小児消化管機能研究会(編):小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン.診断と治療社.2013:p13,4-1(改変あり)