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先天性股関節脱臼治療アルゴリズム

リーメンビューゲル装具を装着する前に、両親(保護者)に対して「整復されない場合があること、その場合は装具を無理に続けるより別の方法をとったほうが結果がよいこと」を説明する。また、リーメンビューゲルで整復されなかった場合には、徒手整復ではなく牽引という治療方法が行われる場合もよくある。
※リーメンビューゲル装具(Rb) 装着で整復位を獲得できない場合に、牽引治療により整復位を得る又は整復前の段階まで牽引治療を行う施設が日本では多い。良好な治療成績が報告されている(Kaneko H. et al:Long-term outcome of gradual reduction using overhead traction for developmental dysplasia of the hip over 6 months of age. J Pediatr Orthop. 2013 Sep;33(6):628-34. PMID:23812143)。
 
参考文献:先天性股関節脱臼(小児科),乳児にリーメンビューゲル装具を全例に装着した場合,柳迫康夫:先天性股関節脱臼,整形外科クルズス, 改訂第4版.南江堂.東京.2003; p659
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1: 著者提供

リーメンビューゲル装具

胸部のベルトは両側の乳頭高位となるように注意する。自然な状態で股関節および膝関節が屈曲90°くらいになるように長さを調節する。後方のベルトは開排を強いるように強く固定してはならない(滝川一晴:先天性股関節脱臼に対するリーメンビューゲル装具治療について.静岡整形誌 2, 2009)。実際には肌着の上から装具を装着し皮膚の損傷を防止する。
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1: 著者提供

観血整復術の比較

広範囲展開法のほうがより適応範囲が広い。
 
参考文献:
三宅良昌:観血的整復術. 股関節の外科:医学書院, 1998を参考に作製
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1: 中村茂先生ご提供

両股関節単純X線像 左右ともに正常関節の所見(7歳女児)

左先天性股関節脱臼に対して、乳児期にリーメンビューゲル装具による治療を受けた結果、正常に発育した。左右ともShenton線の乱れはない。骨頭変形や亜脱臼はない。臼蓋による骨頭被覆も左右差なく良好である。
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1: 著者提供

左先天性股関節脱臼の用語説明

a:Shenton線 大腿骨頚部内側から閉鎖孔上縁に続くアーチ上の曲線。右[正常]は連続しており、左[脱臼]は不連続である。
b:Calvé線 腸骨外縁から大腿骨頚部外側に続く弓状の曲線。右[正常]は連続しており、左[脱臼]は不連続である。
c:Hilgenreiner線 左右のY軟骨を通る直線。
d:Ombrédanne線 臼蓋外側縁を通り、Hilgenreiner線に直交する直線。右[正常]の大腿骨頚部は大部分がこの線の内側にあるが、左[脱臼]では大腿骨系頚部は外側にある。
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1: 編集部作成

両股関節単純X線像 左先天性股関節脱臼の所見(5カ月女児)

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1: 著者提供

先天性股関節脱臼治療アルゴリズム

リーメンビューゲル装具を装着する前に、両親(保護者)に対して「整復されない場合があること、その場合は装具を無理に続けるより別の方法をとったほうが結果がよいこと」を説明する。また、リーメンビューゲルで整復されなかった場合には、徒手整復ではなく牽引という治療方法が行われる場合もよくある。
※リーメンビューゲル装具(Rb) 装着で整復位を獲得できない場合に、牽引治療により整復位を得る又は整復前の段階まで牽引治療を行う施設が日本では多い。良好な治療成績が報告されている(Kaneko H. et al:Long-term outcome of gradual reduction using overhead traction for developmental dysplasia of the hip over 6 months of age. J Pediatr Orthop. 2013 Sep;33(6):628-34. PMID:23812143)。
 
参考文献:先天性股関節脱臼(小児科),乳児にリーメンビューゲル装具を全例に装着した場合,柳迫康夫:先天性股関節脱臼,整形外科クルズス, 改訂第4版.南江堂.東京.2003; p659
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1: 著者提供

リーメンビューゲル装具

胸部のベルトは両側の乳頭高位となるように注意する。自然な状態で股関節および膝関節が屈曲90°くらいになるように長さを調節する。後方のベルトは開排を強いるように強く固定してはならない(滝川一晴:先天性股関節脱臼に対するリーメンビューゲル装具治療について.静岡整形誌 2, 2009)。実際には肌着の上から装具を装着し皮膚の損傷を防止する。
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1: 著者提供