リーメンビューゲル装具を装着する前に、両親(保護者)に対して「整復されない場合があること、その場合は装具を無理に続けるより別の方法をとったほうが結果がよいこと」を説明する。また、リーメンビューゲルで整復されなかった場合には、徒手整復ではなく牽引という治療方法が行われる場合もよくある。
※リーメンビューゲル装具(Rb) 装着で整復位を獲得できない場合に、牽引治療により整復位を得る又は整復前の段階まで牽引治療を行う施設が日本では多い。良好な治療成績が報告されている(Kaneko H. et al:Long-term outcome of gradual reduction using overhead traction for developmental dysplasia of the hip over 6 months of age. J Pediatr Orthop. 2013 Sep;33(6):628-34. PMID:23812143)。
参考文献:先天性股関節脱臼(小児科),乳児にリーメンビューゲル装具を全例に装着した場合,柳迫康夫:先天性股関節脱臼,整形外科クルズス, 改訂第4版.南江堂.東京.2003; p659