臨床徴候の違いによるかぜ症候群と急性気管支炎の鑑別
急性気管支炎は冬季に発症することが多く、発熱や咳嗽を主症状とし、通常のかぜ症候群との鑑別が問題となる。詳細な病歴聴取と若干の臨床徴候の違いから判別が可能。
出典
1:
日本呼吸器学会呼吸器感染症に関するガイドライン作成委員会:成人気道感染症診療の基本的考え方、2003 p22
わが国の急性上気道感染症、肺炎、急性気管支炎及び急性細気管支炎、気管支炎及び慢性閉塞性肺疾患の推定外来患者の年次推移(千人)
急性気管支炎および急性細気管支炎の外来での患者数は2017年の調査までは90-120(千人)程度で推移していたが、2020年は減少しており、新型コロナウイルス感染症の流行が影響していると考えられる。
参考文献:
患者調査 / 令和2年患者調査 確定数 全国編 報告書 e-Stat
出典
1:
著者提供
マイコプラズマ感染症の胸部X線写真所見
右上肺野および左下肺野にわずかに小粒状陰影を認める。
出典
1:
著者提供
マイコプラズマによる細気管支病変の胸部CT像
右上葉(a)左舌区および左下葉(b)小葉中心性の小粒状陰影を認める。
出典
1:
著者提供
ヒトメタニューモウイルスによる細気管支炎の胸部CT像
両側の上葉を中心に気管支壁肥厚および細気管支周辺のスリガラス陰影(a、b)、小粒状陰影(b)を認める。
出典
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著者提供
マイコプラズマによる急性細気管支炎
両側下肺に小葉中心性に小結節がみられる。
出典
1:
Fraser RS,Muller NL,Colman NC , Paré PD: Synopsis of Diseases of the Chest. Philadelphia: WB Saunders,2005: 225.
成人急性咳嗽への対応
急性咳嗽を呈する成人患者への対応のフローチャート
出典
1:
日本呼吸器学会/咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019作成委員会編:咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019、、メディカルレビュー社、2019, p iv.(一部改変)