会陰部のカンジダ皮膚炎
赤く変色した炎症部に掻痒を認める。線状の小潰瘍を認めることもある。
出典
1:
Mandell: Mandell, Douglas, and Bennett's Principles and Practice of Infectious Diseases, 8th ed. p1364.
腟鏡診所見:カンジダ腟炎の帯下
白色のカッテージチーズ様の帯下が腟壁に付着している。
出典
1:
Mandell: Mandell, Douglas, and Bennett's Principles and Practice of Infectious Diseases. 8th Ed. p1364.
カンジダ腟炎のカンジダ菌糸(腟分泌物鏡検)
腟分泌物をスライドグラスに載せ、生理食塩水を滴下して鏡検すると、カンジダ菌糸を認める。
出典
1:
Mandell: Mandell, Douglas, and Bennett's Principles and Practice of Infectious Diseases. 8th Ed. p1364.
トリコモナス原虫(腟分泌物鏡検)
腟分泌物をスライドグラスに載せ、生理食塩水を滴下して鏡検すると、鞭毛を有して運動する原虫を認める。
出典
1:
Mandell: Mandell, Douglas, and Bennett's Principles and Practice of Infectious Diseases. 8th Ed. p1362.
腟鏡診所見:細菌性腟症の帯下
灰白色の帯下が腟壁や子宮腟部を覆うように認められる。
出典
1:
Mandell: Mandell, Douglas, and Bennett's Principles and Practice of Infectious Diseases, 8th ed. p1366.
外陰paget病
左大陰唇に境界明瞭な白斑を認める。
出典
1:
Habif: Clinical Dermatology, 6th ed. p851.
ケジラミ
陰毛基部に付着する褐色を帯びた白色物をスライドグラスに載せて検鏡する。
出典
1:
Mandell: Mandell, Douglas, and Bennett's Principles and Practice of Infectious Diseases, 8th ed. p3247.
Nugent score
グラム染色標本で1,000倍の1視野における菌数をカウントして点数化し、正常群、中間群、BV(細菌性腟症)群の判定を行う。
出典
1:
日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会編集・監修:産婦人科診療ガイドライン-婦人科外来編2023、p22、日本産科婦人科学会、2023.
Lactobacillary grade
帯下の生食標本の鏡検で、
Lactobacillus spp.
とその他の細菌との割合で正常群、中間群、BV(細菌性腟症)群の判定を行う。
出典
1:
日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会編集・監修:産婦人科診療ガイドライン-婦人科外来編2023、p22、日本産科婦人科学会、2023.
Amselの診断基準
簡便で実用的なBV(細菌性腟症)の診断法だが、客観性に乏しくグラム染色法よりも感度・特異度ともに低い。
出典
1:
日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会編集・監修:産婦人科診療ガイドライン-婦人科外来編2023、p22、日本産科婦人科学会、2023.
外陰部掻痒感、帯下増加を主訴とする疾患
外陰部搔痒感の有無と帯下増加の有無により大きく3つの疾患群を想起できることを示している。
出典
1:
金井誠:外陰部掻痒感・帯下.産婦実際2010;59:1750-1754.
腟炎の比較
カンジダ、トリコモナス、細菌性、萎縮性の各腟炎の帯下の特徴を示しており、帯下の観察による鑑別点となる。
出典
1:
金井誠:外陰部掻痒感・帯下.産婦実際2010;59:1750-1754.