月経困難症の分類および鑑別を要する機能性疾患
月経困難症と同様に、下腹部痛を呈する機能性疾患を記す。月経前症候群は月経前のほうが月経中に比べ下腹部痛が強い。過敏性腸症候群は消化器症を伴う。骨盤内うっ血症候群は月経前になりやすいが、鑑別が難しい。
出典
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岩佐弘一,北脇城:月経困難症の病態と診断.産科と婦人科2011;11:1315-1319.
機能性月経困難症と子宮内膜症性月経困難症の鑑別点
子宮内膜症の確定診断には、開腹や腹腔鏡下による視認を要する。臨床的に子宮内膜症を疑われる症例は臨床的子宮内膜症と呼ばれるが、機能性月経困難症との鑑別が困難な例も多い。
出典
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日本産婦人科医会. 研修ノート No.35 痛みの診断と治療. 2006
月経困難症原因別頻度
出典
1:
堤 治、他:平成12年度厚生科学研究報告書リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)からみた子宮内膜症等の予防、診断、治療に関する研究(主任研究者:武谷雄二).2001;511.
月経困難症鑑別のアルゴリズム
機能性か器質性かを鑑別することが重要である。内診・検査所見で異常がみつからなければ機能性である。器質性疾患の代表例と特徴的な異常所見を記した。
出典
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