経腟超音波断層法による卵巣子宮内膜症性嚢胞の診断
a:内腔にscatterがみられる。
b:内腔の充実性部分は悪性卵巣腫瘍との鑑別が必要。
出典
1:
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経腟超音波断層法による骨盤内癒着の診断法
a:子宮の縦断面(矢状断)が画面中央にみえるようにプローベを操作する。
b:下腹部を圧迫したり離したりする動作と、プローベを1~2cm程度の振幅で前後に動かす補助動作を加える。ダグラス窩(*)に注目し、癒着がなければ子宮と直腸とがずれ動くが、逆に癒着があれば臓器が一体化して動く様子が観察できる。
出典
1:
北脇 城:経腟超音波検査による子宮内膜症性癒着の診断.産科と婦人科 76: 461-462, 2009. (一部改変)
MRIによる卵巣子宮内膜症性嚢胞診断
a:T1強調像では高信号。
b:脂肪抑制併用T1強調像では抑制がみられない。
c:T2強調像ではshadingがみられる。
出典
1:
北脇 城: イラストでみる産婦人科診療 第8回子宮内膜症. 産科と婦人科 2012; 79: 1325-1332.
産婦人科診療ガイドライン:婦人科外来編2023
B:勧められる
出典
1:
日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会編集・監修:産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023,P84-87、2023
子宮内膜症の病変
子宮内膜症の病変は、大別して腹膜病変、卵巣子宮内膜症性嚢胞(卵巣チョコレート嚢胞)、深部病変があり、周辺組織と癒着を形成する。
出典
1:
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子宮内膜症
出典
1:
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Visual analog scale (VAS)
全く痛みがない状態を0、実際には味わったことはないが想像できる究極の激痛を10と仮定して、自分の痛みの程度を示してもらう。
出典
1:
著者提供
子宮内膜症の直視的所見分類
子宮内膜症の直視的所見には、直接ひき起こされる所見(一次所見)と間接的に生じた所見(二次所見)とがある。
出典
1:
日本産科婦人科学会編:子宮内膜症取扱い規約第1部.P3、東京.金原出版.1993.
Revised ASRM分類
Revised AFS分類を改編して、病変を量的だけではなく質的に評価するために、赤色、白色、黒色に分類し、それぞれの比率を記載することになった。
出典
1:
日本産科婦人科学会編:子宮内膜症取扱い規約第2部診療編第3版、P9、金原出版、2021
Revised ASRM分類(病変の色調別分類)
Revised AFS分類を改編して、病変を量的だけではなく質的に評価するために、赤色、白色、黒色に分類し、それぞれの比率を記載することになった。
出典
1:
Revised American Society for Reproductive Medicine classification of endometriosis: 1996.
Fertil Steril. 1997 May;67(5):817-21.
GnRHアゴニストの投与に引き続く内分泌維持療法のプロトコール
GnRHアゴニストと内服ホルモン製剤の順次投与により、長期間にわたって疼痛抑制を行う。
出典
1:
文献21,22より作図(著者提供)
子宮内膜症の診療方針
子宮内膜症の診断・治療にあたっては、まず正確な臨床子宮内膜症の診断のもとに、不妊、疼痛、卵巣子宮内膜症性嚢胞の3項目の治療の要因を十分に分析する。そのうえで、無治療での経過観察、薬物療法、手術療法、そして生殖補助技術(ART)の中から最も適切な治療方針を、患者との十分な協議により選択する。
出典
1:
著者提供
子宮内膜症不妊患者の治療方針
出典
1:
日本産科婦人科学会編:子宮内膜症取扱い規約 第2部診療編第3版、P26、金原出版、2021