全奇胎、部分奇胎、水腫様流産の鑑別
出典
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日本産科婦人科学会・日本病理学会編:絨毛性疾患取扱い規約 第3版、p19、金原出版、2011年より改変転載
胞状奇胎の超音波像
典型的な胞状奇胎ではvesicular patternを示す。
a: 全奇胎(経腹エコー)
b: 全奇胎(経腟エコー)
c: 部分奇胎(経腟エコー)
d: 胎児共存奇胎(経腟エコー)
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胞状奇胎娩出後のhCG値の減衰パターンの分類
5週で1,000mIU/mL、8週で100mIU/mL、24週でカットオフ値の3点を結ぶ判別線を用いる。
出典
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日本産科婦人科学会・日本病理学会編:絨毛性疾患取扱い規約 第3版、p27、金原出版、2011年より転載
胞状奇胎娩出後の管理フローチャート
奇胎娩出後、血中hCGが下降不良あるいは再上昇となった場合は続発性疾患を疑い病巣の検索を行う。超音波カラードプラ・パワードプラやMRIにより血流豊富な子宮筋層内病変の検索や、胸部X線写真やCTによる転移病巣の検索を行う。病巣がある場合は、絨毛癌診断スコアにより臨床的に侵入奇胎または絨毛癌と診断し、主に化学療法を行う。病巣がない場合には奇胎後hCG存続症として化学療法による治療が行われるが、病巣がなくhCG値が低値で自然下降傾向のある場合には経過観察とする場合もある。
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p57kip2免疫染色を用いた全胞状奇胎、部分胞状奇胎、水腫様流産の鑑別
左の全奇胎ではp57kip2陰性、中央の部分奇胎および右の水腫様流産ではともに、細胞性栄養膜細胞および間質細胞の核にp57kip2陽性所見をみる。
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経腟エコー所見
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妊娠初期の経腟エコーで胞状奇胎の疑い(アルゴリズム)
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