回旋異常は、児頭の第2回旋が妨げられている状態である。
※定位:児頭の回旋異常による分娩進行停止の意味
1. 分類:
①低在横定位:児頭が第2回旋を行わず骨盤底に達し、矢状縫合が横径に一致した状態
〔内診所見のポイント〕児頭は坐骨棘の高さ、矢状縫合は骨盤の横径に一致、大泉門・小泉門を触れないこともある。
②高在縦定位:児頭の矢状縫合が骨盤入口部で前後径と一致した状態
〔内診所見のポイント〕児頭の矢状縫合は骨盤入口部では前後径に一致。
③後方後頭位:児頭後頭が第2回旋時母体の後方に回旋した状態
〔内診所見のポイント〕児頭の矢状縫合は骨盤斜頸に一致、小泉門は骨盤の側後方にある。
2. 超音波診断装置で正確な判断を行う
参考文献:
後藤節子、久納智子 ほか編:新版 テキスト母性看護Ⅱ, 名古屋大学出版会, 2005.