妊娠中の静脈血栓塞栓症(VTE)の予防は?
A:(実施することなどが)強く勧められる
B:(実施することなどが)勧められる
C:(実施することなどが)考慮される(考慮の対象となるが、必ずしも実施が勧められているわけではない)
表1:妊娠中のVTEリスク分類と抗凝固療法の推奨(表1)
出典
1:
日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会編集・監修:産婦人科診療ガイドライン―産科編2023、CQ004-1妊娠中の静脈血栓塞栓症(VTE)の予防は?、p8、日本産科婦人科学会、2023.
妊娠中のVTEリスク分類と抗凝固療法の推奨(表1)
参考文献:
National Institute for Health and Care Excellence: Venous thromboembolism in over 16s: reducing the risk of hospital-acquired deep vein thrombosis or pulmonary embolism [NG89] Published: March 2018, last updated: August 2019 https://www.nice.org.uk/guidance/ng89
Shannon M Bates, Ian A Greer, Saskia Middeldorp, David L Veenstra, Anne-Marie Prabulos, Per Olav Vandvik. VTE, thrombophilia, antithrombotic therapy, and pregnancy: Antithrombotic Therapy and Prevention of Thrombosis, 9th ed: American College of Chest Physicians Evidence-Based Clinical Practice Guidelines. Chest. 2012 Feb;141(2 Suppl):e691S-e736S. doi: 10.1378/chest.11-2300.
出典
1:
日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会編集・監修:産婦人科診療ガイドライン―産科編2023、CQ004-1妊娠中の静脈血栓塞栓症(VTE)の予防は?、p9 表1、日本産科婦人科学会、2023.
分娩後の静脈血栓塞栓症(VTE)の予防は?
A:(実施することなどが)強く勧められる
B:(実施することなどが)勧められる
C:(実施することなどが)考慮される(考慮の対象となるが、必ずしも実施が勧められているわけではない)
表1:分娩後のVTEリスク分類と抗凝固療法の推奨(表1)
出典
1:
日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会編集・監修:産婦人科診療ガイドライン―産科編2023、CQ004-2分娩後の静脈血栓塞栓症(VTE)の予防は?、p13-14、日本産科婦人科学会、2023.
分娩後のVTEリスク分類と抗凝固療法の推奨(表1)
参考文献:
Royal College of Obstetricians and Gynecologists: Reducing the Risk of Thrombosis and Embolism during Pregnancy and the Puerperium (Green-top Guideline No. 37a) [Cited 5 Jan 2022] Available from https://www.rcog.org.uk/guidance/browse-all-guidance/green-top-guidelines/thrombosis-and-embolism-during-pregnancy-and-the-puerperium-acute-management-green-top-guideline-no-37b/ (Guideline)
Shannon M Bates, Ian A Greer, Saskia Middeldorp, David L Veenstra, Anne-Marie Prabulos, Per Olav Vandvik. VTE, thrombophilia, antithrombotic therapy, and pregnancy: Antithrombotic Therapy and Prevention of Thrombosis, 9th ed: American College of Chest Physicians Evidence-Based Clinical Practice Guidelines. Chest. 2012 Feb;141(2 Suppl):e691S-e736S. doi: 10.1378/chest.11-2300.
出典
1:
日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会編集・監修:産婦人科診療ガイドライン―産科編2023、CQ004-2分娩後の静脈血栓塞栓症(VTE)の予防は?、p15 表1、日本産科婦人科学会、2023.
超音波カラードプラ法による大腿静脈血栓症の診断
a:健側静脈では、大腿動脈とともにカラードプラ法で血流がカラーで表示される。
b:大腿静脈血栓があるためプローブでの圧迫によっても静脈は潰れない。また、カラードプラ法では、大腿静脈に血流がないので黒く描写される。
出典
1:
小林隆夫:深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症(静脈血栓塞栓症). 小林隆夫, 水上尚典, 白幡聡編集, 周産期の出血と血栓症. 金原出版, 2004;276 -304,
超音波検査による腎静脈血栓症の診断
右腎静脈内の血栓が下大静脈にまで進展している。
静脈造影による深部静脈血栓症の診断
矢印の静脈が血栓により閉塞している。
出典
1:
小林隆夫:深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症(静脈血栓塞栓症). 小林隆夫, 水上尚典, 白幡聡編集, 周産期の出血と血栓症. 金原出版, 2004;276 -304,
肺血栓塞栓症例の胸部X線写真
心陰影の拡大と横隔膜の挙上が認められる。肺血管変化としては、末梢血管影の消失のため右肺野が明るくみえる (Westermark’s sign)。
出典
1:
小林隆夫:深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症(静脈血栓塞栓症). 小林隆夫, 水上尚典, 白幡聡編集, 周産期の出血と血栓症. 金原出版, 2004;276 -304,
肺血栓塞栓症例の造影CT所見
造影CTにより肺動脈内の血栓が描出される(矢印)。
出典
1:
小林隆夫:深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症(静脈血栓塞栓症). 小林隆夫, 水上尚典, 白幡聡編集, 周産期の出血と血栓症. 金原出版, 2004;276 -304.
肺血栓塞栓症例の肺血流スキャン所見
99m
TC-MAAによる肺血流スキャンで両肺野に多数の血流欠損がみられる。
a:前壁
b:後壁
出典
1:
小林隆夫:深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症(静脈血栓塞栓症). 小林隆夫, 水上尚典, 白幡聡編集, 周産期の出血と血栓症. 金原出版, 2004;276 -304.
肺血栓塞栓症例の肺動脈撮影所見
血栓による血管内の陰影欠損像 (filling defect、矢印) を認める。
出典
1:
小林隆夫:深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症(静脈血栓塞栓症). 小林隆夫, 水上尚典, 白幡聡編集, 周産期の出血と血栓症. 金原出版, 2004;276 -304.
深部静脈血栓症の診断手順と治療法選択
MRV:MR venography
出典
1:
日本循環器学会他編:2016-2017年度活動 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改訂版). https://j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2017_ito_h.pdf(2020年6月閲覧)班長:伊藤正明、p56、図15、DVT の診断手順と治療法選択.
急性肺血栓塞栓症の診断手順
出典
1:
日本循環器学会他編:2016-2017年度活動 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改訂版). https://j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2017_ito_h.pdf(2020年6月閲覧)班長:伊藤正明、p18、図5、急性 PTE の診断手順.
急性肺血栓塞栓症のリスクレベルと治療アプローチ
*1: 診断されしだい,抗凝固療法を開始する.高度な出血のリスクがある場合など,抗凝固療法が禁忌の場合に
は下大静脈フィルター留置を考慮する
*2: 施設の設備や患者の状態により,装着するか否かを検討する
*3: 施設の状況や患者の状態により,治療法を選択する
これはあくまでも基本的な考え方であり、個々の症例の病態や施設の状況に合わせて、柔軟に治療法を選択する。
PTE:肺血栓塞栓症、PCPS:経皮的心肺補助、sPESI:簡易版肺塞栓症重症度指数
出典
1:
日本循環器学会他編:2016-2017年度活動 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改訂版). https://j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2017_ito_h.pdf(2020年6月閲覧)班長:伊藤正明、p19、図6、急性 PTE のリスクレベルと治療アプローチ.
肺血栓塞栓症を疑うべき症状
参考文献:
小林隆夫: 妊産婦死亡予防に向けて―まず行うべきこと―. 肺血栓塞栓症, 産婦人科の実際,2011; 60(1): 39-47.
出典
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著者提供
救命のためまず行うべきこと
参考文献:
小林隆夫: 妊産婦死亡予防に向けて―まず行うべきこと―. 肺血栓塞栓症, 産婦人科の実際, 2011; 60(1): 39-47.
出典
1:
著者提供