前耳輪部にある先天性耳瘻孔
6割の先天性耳瘻孔はここにみられる。次いで耳輪脚基部、耳前部。この3カ所で9割を占める。
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奥野妙子先生ご提供
先天性耳瘻孔の手術
a:瘻孔周囲の皮膚をつけた皮膚切開を行う
b:皮膚からつながる瘻管を周囲の炎症による瘢痕組織をつけて剝離する。耳介軟骨に入っている場合はそこの軟骨をつけて摘出する
c:摘出後、耳介軟骨周囲の死腔を残さないように縫合
d:手術終了時
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先天性耳瘻孔の摘出標本
摘出された耳瘻孔:入口部の皮膚、先端が入っている耳介軟骨部、周囲の瘢痕部もつけて全摘出。
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先天性耳瘻孔の術後の創
治療終了と考える。
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先天性耳瘻孔の治療アルゴリズム
耳周囲に瘻孔がある場合、先天性耳瘻孔を疑う。炎症を伴わないものは経過観察とするが、匂いや分泌物が気になる場合は、手術で摘出する。
炎症を繰り返す場合、抗菌薬で消炎後に手術で摘出する。重症化した場合は、切開排膿を行う。この場合も消炎後手術で摘出する。
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