手術の準備
鼓室形成術Ⅰ型(アンダーレイ法による鼓膜形成を含む)、乳突削開術(後鼓室開放を含む)。
鼓膜穿孔辺縁の処理
鼓室形成術Ⅰ型(アンダーレイ法による鼓膜形成を含む)、乳突削開術(後鼓室開放を含む)。
皮膚切開
鼓室形成術Ⅰ型(アンダーレイ法による鼓膜形成を含む)、乳突削開術(後鼓室開放を含む)。
外耳道皮膚鼓膜(tympanomeatal flap)の挙上
鼓室形成術Ⅰ型(アンダーレイ法による鼓膜形成を含む)、乳突削開術(後鼓室開放を含む)。
乳突削開(mastoidectomy)
鼓室形成術Ⅰ型(アンダーレイ法による鼓膜形成を含む)、乳突削開術(後鼓室開放を含む)。
後鼓室開放(posterior tympanotomy)
鼓室形成術Ⅰ型(アンダーレイ法による鼓膜形成を含む)、乳突削開術(後鼓室開放を含む)。
鼓膜形成
鼓室形成術Ⅰ型(アンダーレイ法による鼓膜形成を含む)、乳突削開術(後鼓室開放を含む)。
皮膚縫合
鼓室形成術Ⅰ型(アンダーレイ法による鼓膜形成を含む)、乳突削開術(後鼓室開放を含む)。
接着法(標準)
接着法(標準)
右慢性穿孔性中耳炎の鼓膜
中心性穿孔と耳漏を認める。
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阪上雅史先生ご提供
右慢性穿孔性中耳炎鼓膜石灰化
ツチ前部と後部に石灰化を認める。
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左慢性穿孔性中耳炎
穿孔辺縁部の後上部で粘膜との境界がはっきりしない。
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左二次性真珠腫
鼓膜穿孔の後部辺縁部に真珠腫塊がみられる。
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両側慢性穿孔性中耳炎の聴力像(混合難聴)
右耳は低音部から中音部にかけて、左耳は低音部に気骨導差を認める。
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右慢性穿孔性中耳炎のCT像(軸位断)
a:発育の良好な乳突蜂巣乳突洞、上鼓室にびまん性の陰影を認める。
b:発育・含気化不良な乳突蜂巣と含気化を認める乳突洞・上鼓室
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顕微鏡を使用する中耳手術
鼓膜(径1cm)を10倍くらいに拡大して手術する。
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右慢性穿孔性中耳炎(63歳女性)
a:右穿孔性慢性中耳炎
b:初診時の聴力。右混合性難聴を認める。
c:中内耳CT軸位断。乳突洞、鼓室に陰影を認めない。
d:手術後2年では、63.3dBより41.7dBに改善した。
e:術後2年の鼓膜
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接着法(湯浅法、simple underlay myringoplasty):(1)局所浸潤麻酔
局所麻酔薬を含んだ小綿球を鼓膜穿孔辺縁上に置く。局所麻酔薬100ml中に、リドカイン(20g)、フェノール(20g)、メントール(20g)、グリセリン(20ml)を含む。
a:局所麻酔薬を含んだ小綿球を鼓膜穿孔辺縁に置く(シェーマ)。
b:実際の手術中の綿球。
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接着法(湯浅法、simple underlay myringoplasty):(2)鼓膜穿孔縁を切除
鼓膜穿孔辺縁を鋭利なピックで切除する(a,b)。辺縁を切除されることにより、新たな穿孔縁は新鮮化され血管新生の土台となる(c)。
a:鼓膜穿孔辺縁を鋭利なピックで切除する。(シェーマ)
b:実際の手術
c:鼓膜穿孔辺縁が新鮮化され、血管再生床が形成できた。
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接着法(湯浅法、simple underlay myringoplasty):(3)耳後部よりの皮下結合組織の採取
耳後部切開部より皮下組織を採取する(a,b)。皮下組織を鉗子で圧迫して薄くし、穿孔の1.5倍くらいの大きさにトリミングする。初心者は中心部にマーキングしたほうがよい(c)。
a:耳後部の皮下組織を採取する(シェーマ)
b:実際の手術
c:皮下結合組織片の中心をマーキングする。
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接着法(湯浅法、simple underlay myringoplasty):(4)鼓膜穿孔閉鎖
中耳腔に挿入した結合組織を持ち上げ、鼓膜穿孔辺縁に密着させ、フィブリン糊で補強する(a)。マーキングした部位が鼓膜穿孔の中央部にくるようにし、フィブリン糊を2,3滴滴下する。
a:グラフトを中耳腔から持ち上げて、鼓膜穿孔辺縁に密着さす。
b:最後にフィブリン糊を2,3滴たらす。
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慢性中耳炎のアルゴリズム
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