メイロン+ホリゾン投与とその投与後の眼振動画
投与前。
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投与1時間後。
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投与2時間後。
AAO-HNSの聴力による重症度分類
米国耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の聴力による重症度分類。
治療開始前の6カ月間で最悪時の平均聴力と治療後18~24カ月の最悪時の平均聴力により治療効果の判定を行う。
出典
1:
Committee on Hearing and Equilibrium guidelines for the diagnosis and evaluation of therapy in Menière's disease. American Academy of Otolaryngology-Head and Neck Foundation, Inc.
Otolaryngol Head Neck Surg. 1995 Sep;113(3):181-5.
AAO-HNSによるめまい評価
米国耳鼻咽喉科頭頸部外科学会によるめまい評価。
治療開始前6カ月間の平均めまい発作回数を分母とし、治療後18~24カ月平均めまい発作回数を分子としてパーセント表記する。
出典
1:
Committee on Hearing and Equilibrium guidelines for the diagnosis and evaluation of therapy in Menière's disease. American Academy of Otolaryngology-Head and Neck Foundation, Inc.
Otolaryngol Head Neck Surg. 1995 Sep;113(3):181-5.
重症度分類の治療への応用
治療と重症度の関連で分類されている。治療は「与薬」「対症療法」「外科的治療」「後遺症」などで分けられ治療の効果判定にも役立つ内容である。
出典
1:
厚生労働省難治性疾患克服研究事業/前庭機能異常に関する調査研究班(2008~2010年度):メニエール病診療ガイドライン2011年版、p.56、 金原出版、2011.
メニエール病の薬物療法と外科的治療の再発率
メニエール病の治療に当たっては、患者のストレスマネジメントがきわめて大切になる。そこには心因的な要素がかなり絡んでいるため、ときとして心療内科的なアプローチが大切になる。
このような治療を半年以上行ってもめまい発作が頻回起こり、社会生活に使用を来すときにはじめて外科的治療の対象となる。ただし手術的な治療によっても再発することがわかっている。内リンパ嚢手術(Sac)では、短期の経過では、再発率は10~15%と成績がよいが、長期の経過では、30~40%に上がる。比較的侵襲の低い鼓室内ゲンタマイシン療法(GM)でも20~30%の再発が報告されている。中耳加圧療法(M)では25%であるが、聴力障害の改善には効果は無いことがわかっている。前庭神経切断術(VN)と迷路破壊術(L)は再発率が10%以下であるが、身体への侵襲が大きく重篤な合併症の可能性があり、術後のしつこい前庭代償不全(平衡失調)を訴える患者もいるため、術後のリハビリには注意が必要である。
参考文献:
厚生労働省難治性疾患克服研究事業/前庭機能異常に関する調査研究班(2008~2010年度):メニエール病診療ガイドライン2011年版、p.61-69、 金原出版、2011.
Sanne van Sonsbeek, Bas Pullens, Peter Paul van Benthem: Positive pressure terapy for Ménière's disease or syndrome. Cochrane Database of Systematic Reviews Review. 10 March 2015. https://doi.org/10.1002/14651858. CD008419.pub2
出典
1:
著者提供
右メニエール病 39歳 女性発作8時間後の3テスラMRI 造影遅延撮影
矢印の部分が、内リンパ水腫
前方が蝸牛、後方が前庭部の内リンパ水腫
出典
1:
著者提供
内リンパの貯留
内耳を満たす内リンパが過剰になる(内リンパ水腫)と、内耳の動きが異常となり、めまいを生じる。
出典
1:
[https://www.memai-navi.com/chishiki/genin01.htm めまいナビ リンパの増加(内リンパ水腫):メニエール病]
急性期めまいへの対応
急性期のめまい疾患は、まず中枢性疾患がないかどうかをチェックする必要がある。そのために自覚症状や他覚検査で鑑別を行う。もし、中枢性疾患でなければ嘔吐していることが多いため、制吐薬や補液やメイロンの静注を行う。メニエール病の発作のときには、難聴も伴うため、ステロイド薬の使用も考える。
出典
1:
厚生労働省難治性疾患克服研究事業/前庭機能異常に関する調査研究班:メニエール病診療ガイドライン 2011年度版、p.12、金原出版、2011.
メニエール病診断のアルゴリズム
メニエール病の初回発作の診断名は「メニエール病疑い」となり、経過観察が重要になる。めまい発作と聴力変動を反復して「メニエール病確実例」となる。
参考文献:
日本めまい平衡医学会:メニエール病・遅発性内リンパ水腫診療ガイドライン 2020年版第2版、p20-23、金原出版、2020.
出典
1:
厚生労働省難治性疾患克服研究事業/前庭機能異常に関する調査研究班:メニエール病診療ガイドライン 2011年度版、p.12、金原出版、2011.(改変あり)