問診では、耳鳴の性状につき具体的にジーン、ザーなど言葉で表現されたものをカルテに記載する。めまいなど随伴症状の有無、家族歴(難聴者の有無)についても聞く。薬剤性、ウイルス性を疑うときの問診:代表的なものを示しているが下記補足。
- アミノ配糖体抗菌薬による難聴は母系遺伝(ミトコンドリア遺伝子)が関係するので、その点をふまえて問診。
- ムンプス難聴を疑ったら、ムンプスの既往、近くにムンプスにかかっていた人はいなかったかを聞く。ムンプス(流行性耳下腺炎)の潜伏期は2〜3週間であることも念頭に。
◇ ハント症候群は、顔面神経麻痺を伴い、診断は比較的容易。