一側喉頭麻痺症例:軽度の嗄声
麻痺側声帯の運動はみられないが、発声時に声帯がほぼ正中にあり、かつ神経線維の再生が起こって麻痺側声帯の厚みと緊張がある例では嗄声が軽度である。
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ゴアテックスを用いた甲状軟骨形成術Ⅰ型
甲状軟骨翼に窓を設け、窓の軟骨をゴアテックスシートで押し込んで声帯を内方に膨隆させる。
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声帯内注入術。声帯前額断面でどの層に注入するかを示す。
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一側喉頭麻痺症例:高度の嗄声。
65歳、女性。甲状腺癌術後。発声時、後部声門間隙がみられる。
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披裂軟骨内転術
麻痺側声帯の披裂軟骨筋突起にかけた糸を前下方に牽引することで声帯を正中位まで内転させる。
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神経筋弁移植術
a:頸神経ワナの走行を示す。
b:頸神経ワナ胸骨舌骨筋枝が筋に進入する部位で神経筋弁を作製する。
c:甲状軟骨に設けた窓から甲状披裂筋に神経筋弁を移植する。
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輪状咽頭筋切断術(側方切断)
後方正中を切断する方法と側方を両側で切断する方法がある。著者は両側側方切断を行っている。上方は甲状咽頭筋、下方は食道筋を含めて切断した後、筋束を1cm幅にわたって切除する
[10]
。最近はレーザーを用いて経口的に行う方法が報告されている
[11]
。
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喉頭挙上術(下顎舌骨甲状軟骨固定法)
いくつかの術式が報告されている。なかでも、甲状舌骨間を縫縮した後、舌骨を下顎骨まで挙上する下顎舌骨甲状軟骨固定術の効果が最も大きい。
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Ejnell手術
a:甲状軟骨翼を通して喉頭内腔にループ状に出した糸で声帯を外方に牽引する。
b:手術の実際を示す。気管切開口を設けずに手術できる。
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Woodman手術
a:披裂軟骨を切除した後、声帯突起にかけた糸で声帯を外方に牽引する。
b:手術前後の喉頭像を示す。術後、声門が拡大した。
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内視鏡下レーザー披裂軟骨部分切除術
喉頭鏡下にレーザーを用いて披裂軟骨の大部分を切除する。術後の肉芽増生を防止するために披裂部内側の粘膜を保存する。
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前方開大術
a:手術法のイラスト。甲状軟骨正中部を約2cm切除し、声帯前連合も切断する。皮膚と粘膜を縫合していったん喉頭皮膚溝を作製する。その後、二期的に声門前方の開大を維持するために、鼻中隔軟骨を挿入して喉頭皮膚溝を閉鎖する。
b:術後の喉頭像。声門前方が開大する。
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喉頭内腔の形態分類
それぞれの図で右:発声時、左:吸気時、上:口腔側から見た像、下:冠状断像を示す。不全型では発声時に麻痺側声帯がある程度の厚みを有する。高度萎縮型では発声時、吸気時とも麻痺側声帯が薄いままである。逆転型では吸気時に麻痺側声帯が内転し厚みを増す。
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声帯運動が回復しない理由
1~3は過誤神経支配を、4~5はそれ以外の要因を示す。
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軽度嗄声例:左特発性喉頭麻痺(不全型)
不全型喉頭麻痺例の吸気時と発声時の喉頭像。61歳、男性。
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高度嗄声例の喉頭像1:右喉頭麻痺(高度萎縮型)
高度萎縮型喉頭麻痺例の吸気時と発声時の喉頭像。
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高度嗄声例の喉頭像2:左喉頭麻痺(逆転型)
逆転型喉頭麻痺例(共同運動を呈した例)の吸気時と発声時の喉頭像。
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一側喉頭麻痺症例(軽度の嗄声)の三次元CT像
右喉頭不全麻痺(特発性、麻痺発症後4年)の3DCT内視像。吸気時に右声帯の外転がみられないが、発声時両声帯間に厚みの差、レベル差はない。
a:吸気時。口腔側から見た像、気管側から見た像、冠状断像
b:発声時。口腔側から見た像、気管側から見た像、冠状断像
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右喉頭麻痺症例(麻痺側声帯が高度に萎縮して嗄声が高度)の三次元CT像
右喉頭麻痺(迷走神経鞘腫術後12カ月)の3DCT内視像。発声時、吸気時とも右声帯は薄いままである。発声時に後部声門間隙が大きい。(*印)
a:吸気時。口腔側から見た像、気管側から見た像、冠状断像
b:発声時。口腔側から見た像、気管側から見た像、冠状断像
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左喉頭麻痺症例(麻痺側声帯が共同運動を呈して嗄声が高度)の三次元CT像。
左喉頭麻痺(甲状腺癌術後10カ月)の3DCT内視像。発声時、左声帯は側方に位置したが、吸気時に内転して厚くなった(*印) 。発声時に後部声門間隙が大きい。
a:吸気時:口腔側から見た像、気管側から見た像、冠状断像
b:発声時:口腔側から見た像、気管側から見た像、冠状断像
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原因疾患診断の進め方
喉頭麻痺の原因疾患の診断を進める手順を示す。
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一側喉頭麻痺による高度嗄声の診断の進め方
一側喉頭麻痺による嗄声の治療方針決定に向けた診断の手順を示す。
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一側喉頭麻痺による嗄声に対する音声改善手術
一側喉頭麻痺による嗄声に対する音声改善手術術式決定の手順を示す。
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喉頭麻痺による嚥下障害・誤嚥の診断と治療
喉頭麻痺による嚥下障害・誤嚥の治療方針決定に向けた診断の手順を示す。
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