進行した外耳道癌の例
耳介も含めた側頭骨亜全摘を施行した。
外耳道骨腫
80歳男性にみられた右外耳道後壁の骨腫。表面は平滑で、綿棒などで触診すると硬く触れる。
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外耳道疣贅
39歳女性にみられた右外耳道腫瘤。生検の結果、疣贅と診断される。悪性所見を認めず。
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外耳道癌:腺様嚢胞癌
61歳女性にみられた左腺様嚢胞癌。表面は平滑だが、骨腫と異なり柔らかく軟骨様である。
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外耳道癌:扁平上皮癌
62歳女性にみられた右扁平上皮癌。表面は凹凸があり、ときに出血を伴う。
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中耳腫瘍:神経鞘腫
50歳女性。拍動性耳鳴を主訴とした左中耳腫瘍。腫瘍は頸静脈孔に達しており、頸静脈型グロームス腫瘍との鑑別を要する。腫瘍の拍動がわずかに認められるが、腫瘍表面の血管は目立たない。画像検査でも著しい血管増生は認められず、全身麻酔下の生検で神経鞘腫の診断となった。
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中耳腫瘍:頸静脈型グロームス腫瘍
35歳男性。拍動性耳鳴を主訴とした右中耳腫瘍。拍動を伴う腫瘍の表面は血管に富み、頸静脈圧迫で著しい膨隆を示す。画像検査上、著しい血管増生を示している。
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進行した外耳道癌の例
a:外耳道癌CT:外耳道から中耳(鼓室、乳突腔)まで進展する軟部組織像があり、骨の破壊が見られる。
b:外耳道癌MRI:Gdにて造影される腫瘍が見られており、病変は天蓋に達している(矢印)。
c:外耳道癌亜全摘の例:内耳、中頭蓋窩硬膜を含めて摘出。後頭蓋窩側が観察されている。
d:外耳道癌亜全摘の例外側:外耳側の所見。
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頸静脈型グロームス腫瘍
a:グロームス腫瘍CT:鼓室ならびに静脈孔、一部後頭蓋窩側に腫瘍の突出がみられる。
b:グロームス腫瘍MRI:salt & pepper appearanceを呈している。
c:グロームス腫瘍アンギオグラフィー:外動脈系からの血流を認める。
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外耳道・中耳腫瘍のアルゴリズム
ポイントはまず疑うこと、画像診断による正確な評価である。
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グロームス腫瘍のアルゴリズム
グロームス腫瘍の治療アルゴリズムの取扱いにあたっては、正確な画像診断が必須である。
併せて類縁疾患の家族歴を確認する。
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