唾液腺癌(耳下腺癌を対象として)T分類(頭頸部癌診療ガイドライン2022)
大唾液腺は耳下腺、顎下腺、舌下腺があるが、耳下腺癌を中心に作成されている。
出典
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日本頭頸部癌学会編:頭頸部癌診療ガイドライン2022年版、p.87、金原出版、2022年
耳下腺
左側耳下腺部に外側へ突出する腫脹を認める。顔面神経麻痺は認めない。
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顎下腺
右顎下腺癌症例で、顎下部に硬い腫瘤として触知される。
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耳下腺悪性腫瘍
左側耳下腺部より後頸部にかけて皮膚発赤を伴う腫瘤を認める。
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耳下腺ワルチン腫瘍自潰
左側耳下腺ワルチン腫瘍症例。一見悪性腫瘍を疑わせる皮膚発赤と自潰を示すが、導管の破裂によるxanthogranulomatous granulomaが発生したものである。
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ワルチン腫瘍 Tcシンチグラフィ(レモン負荷)
レモンによる酸味刺激後もTcは右耳下腺下極に集積し、ワルチン腫瘍を強く疑わせる。
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オンコサイトーマ Tcシンチグラフィ
唾液腺腫瘍で行われるRI検査には、Tc、Ga、FDG-PETがあり、Tcシンチグラムではワルチン腫瘍とオンコサイトーマに集積する例が多い。
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良性多形腺腫 PET
FDG-PETは多くの悪性腫瘍の診断に有用であるが、唾液腺では良性のワルチン腫瘍や多形腺腫でも陽性所見示すことがあり陽性所見即ち悪性と判断してはならない。
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耳下腺嚢胞
a:耳下腺嚢胞摘出
b:MRIT2耳下腺嚢胞
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オンコサイト癌MRI
左側耳下腺腫瘍は皮膚湿潤を認め、左強調像では低~高信号までの腫瘍成分が混在する。
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顎悪性 MRI
左側顎下部にT
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強調像で低~高信号の腫瘍成分が混在する。
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舌下悪性 MRI
左側、下・口腔底より顎下部へ進展する腫瘍を認め、T
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強調像で低~中等度の信号が混在する。
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耳下腺ダンベル型 MRI
左側耳下腺深葉部より、咽頭側へと進展するダンベル型腫瘍、T
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強調像で低信号を示す。病理は多形腺腫である。
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末梢枝から
右耳下腺再発多形腺腫術中所見。顔面神経主幹近傍の瘢痕組織著明であり、神経末梢枝より同定、逆行性に剝離を進め神経を温存した。
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郭清術
左側耳下腺オンコサイト癌症例。原発巣とともに左側根治的頸部郭清術を施行した。
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10歳女児副耳下腺腫瘍
副耳下腺癌 頬部
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副耳下腺癌 CT、MRI
左:造影CTにてエンハンスされる球状腫瘤を咬筋上に認める。
右:MRI T
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強調像で高信号を示す。
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副耳下腺手術
耳下腺腫瘍S状切開線に準じ、皮膚を拳上、耳下腺前縁よりステノン管、顔面神経頬筋枝を露出し腫瘍を摘出する。
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粘表皮癌PAS染色
腫瘍は扁平上皮癌用細胞とPAS陽性の粘膜細胞からなる。
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耳下腺腫瘍
耳下腺腫瘍の良性腫瘍と悪性腫瘍の鑑別のための検査としてMRI,CT,FNAは重要な検査である。良性腫瘍は顔面神経の温存に努め、悪性腫瘍では症例により顔面神経合併切除を含めた完全切除が必要となる。
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