慢性副鼻腔炎症例のCT
両側の篩骨洞および嗅裂に充満する軟部陰影を認める。
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嗅覚障害の原因別頻度
金沢医科大学耳鼻咽喉科嗅覚外来初診患者の原因別内訳(2009年6月~19年6月)
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嗅覚障害の分類
嗅覚障害には、嗅覚がまったくなくなる嗅覚脱失、においの感じ方が弱くなる嗅覚減退などの量的障害と、異嗅症を代表とする質的障害がある。異嗅症は、においを嗅いだときに感じ方が変わる刺激性異嗅症と、においを嗅いでいないときにも感じる自発性異嗅症に分けられる。嗅盲とは、ある特定のにおいがわからない状態であり、先天性異常と考えられている。
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三輪高喜:内科医が留意すべき耳鼻科疾患の診断と治療、予防―患者の症状から見逃さないためのコツとポイント6)嗅覚障害.Prog.Med 2010;30:1055-1061.
T&Tオルファクトメーター
5種類のにおいが-2~5までの8段階(1種類のみ7段階)の10倍希釈でセットされている。
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第一薬品産業製品パンフレットより(改変あり)
オルファクトグラム
5種の臭素それぞれの検知域値(○)と認知域値(×)を記す。
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第一薬品産業製品パンフレットより(改変あり)
基準嗅力検査の平均認知域値による障害程度分類
AからEまでの認知域値の平均値で障害程度を5段階に分類する。スケールアウトはA,C,D,Eは6とし、Bは5とする。
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第一薬品産業製品パンフレットより(改変あり)
ステロイド点鼻療法
懸垂頭位で両側の鼻背に沿うように3~4滴、滴下し、2~3分その姿勢を保つ。起きた後は水でうがいし、咽頭に下垂する薬液を出すようにする。
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第一薬品産業製品パンフレットより(改変あり)
ステロイド点鼻における枕なし側臥位法の体位
枕を置かずに側臥位となり、頭部が床面から20°~30°となるようにし、さらに頸部を約30°天井に向かって捻る。上になった鼻腔の鼻中隔に添わせるように薬液を滴下する。B:20°~30°、C:20°~40°
出典
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宮崎純二、他:嗅覚障害患者に対する新しい効果的点鼻法.耳鼻臨床2004;97(8):697-705. (改変あり)
日常のにおいアンケート
「日常生活のにおいアンケート」では、日本人になじみの深い20種のにおいが提示されており、それらのにおいが、「わかる」(2点)、「少しわかる」(1点)、「わからない」(0点)、「最近嗅いでいない」(除外)のいずれかを回答してもらう。除外項目以外の項目の中でのパーセントで点数をつける。70%以下の場合、嗅覚低下を疑う。
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都築建三、他:簡易な嗅覚評価のための「日常のにおいアンケート」.日鼻誌2009;48(1):1-7
治療前、治療後のCT
a:治療前のCT
b:治療後のCT
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Kallmann症候群の頭部MRI像
嗅球を認めず、嗅溝も浅く低形成である。
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外傷性嗅覚障害症例のMRI像
前頭葉下面の挫傷と浮腫を認める。
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嗅覚障害の発生部位別分類
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嗅覚障害患者の抱えるハンディキャップ
嗅覚障害患者は視覚ならびに聴覚障害患者ほどではないが、日常生活においてハンディキャップを背負う。最も多いのは、食品の腐敗に気づかないことであり、食べ物を口に入れて初めて気づくため、不快感とともに危険も伴う。次いでガス漏れに気づかない、食事がおいしくない、調理の味付けがわからない、煙に気づかないなど、食や身の安全に関する困りごとが上位を占める。
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三輪高喜:嗅覚障害患者におけるdisabilityとQOLの低下.医学のあゆみ2001;5:547-550.(改変あり)
嗅覚障害の予後
嗅覚障害の予後はその原因により異なる。副鼻腔炎による障害や感冒後嗅覚障害ではおよそ70%が改善するが、外傷性嗅覚障害および原因不明の嗅覚障害では改善度は約40%と低い。
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嗅覚障害診断のアルゴリズム
嗅覚障害の原因として最も多いのが、慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などの鼻副鼻腔疾患であり、それらは鼻内視鏡検査やCTなどの画像検査で診断が可能である。それ以外の原因は、問診によらねばならない。中枢性疾患の鑑別にはMRIが有用である。
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