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くしゃみの鑑別のアルゴリズム

問診では、くしゃみの訴えのほかに、鼻漏や鼻閉が随伴するかどうか、鼻漏は水様性かどうか、また発作性、持続期間などを聴取する。
  1. 水様性鼻漏、鼻閉の症状を伴う場合、アレルギー性と非アレルギー性のものに分かれる。多くはアレルギー性のもので通年性と季節性に分かれる。鼻汁好酸球検査、皮膚テスト、血清特異的IgE抗体検査を実施する。季節性のほとんどは花粉症で、眼症状(眼の痒みや充血)を伴いやすく、診断の参考になる。
  1. 非アレルギー性の血管運動性鼻炎は成人発症で、特に高齢になるに伴い発症しやすくなる。鼻汁好酸球検査、皮膚テスト、血清特異的IgE抗体検査は陰性で、鼻汁を主訴とすることも多い。
  1. 急性鼻炎は、咽頭痛や発熱、頭痛を随伴するのを特徴とし、一般に1週間程度で軽快する。
  1. 職業性鼻炎では職種の確認、薬剤性鼻炎では使用薬物の確認が重要である。
出典
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1: 著者提供

アレルギー性鼻炎発症のメカニズム

*遊走因子については、なお一定の見解が得られていないので可能性のあるものを並べたにすぎない。
**アレルギー反応の結果、起こると推定される。
Hi:ヒスタミン、LTs:ロイコトリエン、TXA2:トロンボキサンA2、PGD2:プロスタグランジンD2、PAF:血小板活性化因子、IL:インターロイキン、GM-CSF:顆粒球/マクロファージコロニー刺激因子、IFN-α:インターフェロン-α、TARC:thymus and activation-regulated chemokine、RANTES:regulated upon activation normal T expressed, and presumably secreted、TCR:T細胞受容体
出典
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1: 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会編:鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-2013年版(改訂第7版),ライフサイエンス,2013. p.14

鼻汁中好酸球検査

赤い顆粒を持つ好酸球が群在している。
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1: 著者提供

通年性アレルギー性鼻炎の鼻粘膜(左)

鼻粘膜が蒼白に腫脹している。
出典
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1: 著者提供

アレルギー性鼻炎と非アレルギー性非感染性鼻炎の鑑別

*花粉症の発症は、低年齢化が最近認められている。
**非アレルギー性は成人発症が多く、鼻症状は非典型的で、アレルギー検査陰性からアレルギーと鑑別できる。
出典
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1: 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会編:鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-2013年版(改訂第7版),ライフサイエンス,2013.p.24

アレルギー性鼻炎症状の重症度分類

a:*くしゃみか鼻漏の強いほうをとる。
従来の分類では、重症、中等症、軽症である。スギ花粉飛散の多いときは重症で律しきれない症状も起こるので、最重症を入れてある。
b:*日常生活の支障度:仕事、勉学、家事、睡眠、外出などへの支障
出典
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1: 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会編:鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-2013年版(改訂第7版),ライフサイエンス,2013. p.25

通年性アレルギー性鼻炎の治療

症状が改善してもすぐには投薬を中止せず、数カ月の安定を確かめて、ステップダウンしていく。
遊離抑制薬:ケミカルメディエーター遊離抑制薬
抗LTs薬:抗ロイコトリエン薬
抗PGD2・TXA2薬:抗プロスタグランジンD2・トロンボキサンA2薬
出典
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1: 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会編:鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-2013年版(改訂第7版),ライフサイエンス,2013. p.60

重症度に応じた花粉症に対する治療法の選択

初期療法は本格的花粉飛散期の導入のためなので、よほど花粉飛散の少ない年以外は重症度に応じて季節中の治療に早めに切り替える。
遊離抑制薬:ケミカルメディエーター遊離抑制薬
抗LTs薬:抗ロイコトリエン薬
抗PGD2・TXA2薬:抗プロスタグランジンD2・トロンボキサンA2薬
出典
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1: 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会編:鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-2013年版(改訂第7版),ライフサイエンス,2013.p.61

くしゃみの鑑別のアルゴリズム

問診では、くしゃみの訴えのほかに、鼻漏や鼻閉が随伴するかどうか、鼻漏は水様性かどうか、また発作性、持続期間などを聴取する。
  1. 水様性鼻漏、鼻閉の症状を伴う場合、アレルギー性と非アレルギー性のものに分かれる。多くはアレルギー性のもので通年性と季節性に分かれる。鼻汁好酸球検査、皮膚テスト、血清特異的IgE抗体検査を実施する。季節性のほとんどは花粉症で、眼症状(眼の痒みや充血)を伴いやすく、診断の参考になる。
  1. 非アレルギー性の血管運動性鼻炎は成人発症で、特に高齢になるに伴い発症しやすくなる。鼻汁好酸球検査、皮膚テスト、血清特異的IgE抗体検査は陰性で、鼻汁を主訴とすることも多い。
  1. 急性鼻炎は、咽頭痛や発熱、頭痛を随伴するのを特徴とし、一般に1週間程度で軽快する。
  1. 職業性鼻炎では職種の確認、薬剤性鼻炎では使用薬物の確認が重要である。
出典
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1: 著者提供

アレルギー性鼻炎発症のメカニズム

*遊走因子については、なお一定の見解が得られていないので可能性のあるものを並べたにすぎない。
**アレルギー反応の結果、起こると推定される。
Hi:ヒスタミン、LTs:ロイコトリエン、TXA2:トロンボキサンA2、PGD2:プロスタグランジンD2、PAF:血小板活性化因子、IL:インターロイキン、GM-CSF:顆粒球/マクロファージコロニー刺激因子、IFN-α:インターフェロン-α、TARC:thymus and activation-regulated chemokine、RANTES:regulated upon activation normal T expressed, and presumably secreted、TCR:T細胞受容体
出典
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1: 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会編:鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-2013年版(改訂第7版),ライフサイエンス,2013. p.14