肩腱板断裂のMRI
棘上筋は断裂し筋腱部は肩甲骨方向へ収縮している。
a:T2 oblique coronal view
b:T2 oblique sagittal view
出典
1:
DeLee:DeLee and Drez’s Orhtopaedic Sports Medicine, 3rd ed. 2009 Elsevier (Figure 17H3-18)
環軸椎回旋位固定 Fielding and Hawkins分類
a:Type 1 環椎の前方脱臼なし
b:Type 2 環椎の前方脱臼3~5mm
c:Type 3 環椎の前方脱臼5mm以上
d:Type 4 後方脱臼
Type1はC1,C2の安定化に寄与する横靱帯が温存されており、保存治療によく反応する。Type2は横靱帯の機能不全を伴う。Type3やType4の頻度は低いが神経障害のリスクが高く、外科治療の適応となる。
Roos’test
患者の肩を外転外旋回90°させた状態で手指屈曲伸展を3分間繰り返す。患側の感覚障害の出現の有無を尋ねる。胸郭出口症候群の患者では虚血性の疼痛で3分間継続できない場合も多い。
出典
1:
DeLee: DeLee and Drez’s Orthopaedic Sports Medicien, 3rd ed. Elsevier Figure 17N-10
頚椎椎間板ヘルニアのMRI
C5/6より突出した椎間板により、同高位での脊髄圧迫を認める。
出典
1:
著者提供
転移性頚椎腫瘍のX線、MRI 、CT
腎癌頚椎転移
a:単純X線頚椎正面像:左第4,5,6頚椎の椎弓根陰影が欠損している。
b:MRIT1像:第4,5頚椎前方から後方に及ぶT1強調像で、脊髄と等輝度、脂肪より低輝度の腫瘍を認める。
c:CT:腫瘍により第4,5頚椎椎体の骨吸収像を認める。
出典
1:
著者提供
頚椎後縦靱帯骨化症のX線、CT
a:単純X線頚椎側面:第3頚椎から第4頚椎椎体後方の骨化巣を認める。
b:CT矢状断像により骨化巣はより鮮明に描出される。
出典
1:
著者提供
頚椎症性脊髄症のX線、MRI
a:単純X線頚椎側面像:発育性脊柱管狭窄に脊椎症性変化の合併を認める。
b:頚椎MRI:第3頚椎と第4頚椎の間で前方から椎間板、後方から靱帯組織の膨隆により脊髄の圧迫・髄内輝度変化を認める。
出典
1:
著者提供
頚椎症性神経根症のX線
a:単純X線頚椎正面像:左第6、7頚椎間でLuschka関節の骨棘を認める。
b:単純X線頚椎左斜位像:左第6,7頚椎間で、Luschka関節の骨棘により椎間孔狭窄を認める。
出典
1:
著者提供
頚椎化膿性脊椎炎のMRI
MRI T1強調画像:C5/6椎間板から前方後咽頭および後方脊柱管に広がる膿瘍を認める。
出典
1:
Goldman: Goldman’s Cecil Medicine, 24th ed. Fig 296-2
頚椎脱臼骨折
a:C5脱臼、C6頭側圧迫骨折および後方C5/6棘突起間の開大を認める。
b:C6下関節突起の骨折を認める。
出典
1:
著者提供
ドロップアームテスト
ドロップアームテスト陽性:腱板断裂がある際は、ゆっくりと上肢を下ろすことができない。
Spurling test
頚椎を患側へ側屈させ、後屈および頭頂部よりの圧迫を加える。患側の疼痛が誘発されれば陽性である。
インピンジメントテスト(Neerの手技)
検者は被検者の上肢を内旋させたうえで、前方挙上を行う。挙上により肩関節に疼痛が誘発されれば陽性。
インピンジメントテスト(Hawkinsの手技)
検者は被検者の上肢を肘関節90°屈曲させ90°前方挙上する。そこから内旋方向へ上肢を回旋させる。肩関節に疼痛が誘発されれば陽性。
出典
1:
DeLee: DeLee and Drez’s Orthopaedic Sports Medicine, 3rd, ed. Fig 1711-23
Painful arc sign
被検者に肩関節外転運動を行わせ、外転60°から120°で疼痛が生じる場合painful arc sign陽性とする。120°を過ぎると疼痛が消失するのが一般的である。
出典
1:
著者提供
軸椎歯突起骨折の単純X線およびCT画像
a:歯突起後方の皮質骨に不整を認める。
b:歯突起の骨折および後方転位が明瞭に描出される。
出典
1:
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軸椎歯突起骨折のAnderson分類
出典
1:
Kushal J. Shah and Paul M Arnold: Youmans and Winn Neurological Surgery, 339, 2646-2652.e2, Figure 339.1 .Modified from Brooks N, Resnick DK. Craniovertebral junction deformities. In: Benzel EC, editor. Spine Surgery. 3rd ed. Elsevier; 2012.
頚部痛、上肢痛、肩こりの診断アルゴリズム
まず頚部の運動による痛み増強の有無で頚椎疾患とそれ以外を鑑別する。続いて、疾患特異的テスト(Spurling test、impingement signなど)で個別疾患の鑑別を行う。安静時痛はred flagとし、腫瘍感染を念頭に置き検査を進める。
出典
1:
著者提供