Hippocrates法
患者を仰臥位とし、術者は患者の腋に足を入れ、カウンターをかけ、上肢を牽引する。さらに外旋を加えることで整復される。足の代わりに、助手にシーツを使ってもらいカウンターを加える方法もある。
合併症として、腋窩神経の損傷が知られている。
参考文献:望月由、永田義彦、越智光夫:肩関節脱臼の整復法. 整形・災害外科2008;51(9):1133-1137.
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Kocher法
患者を仰臥位とし、術者は上腕を押し、上腕二頭筋の緊張を除くために肘を屈曲させる。上腕骨頭が外側へ移動するように上腕を内転し肩甲下筋を緊張させる。肩甲下筋をさらに緊張させ、上腕骨頭が関節窩の縁を乗り越えるように上腕骨を外旋させる。不能な場合は外旋した上腕を矢状面で可能な限り屈曲し、最後にゆっくりと内旋を行う。
合併症:回旋をするため、老人では骨折を起こすことがあるので注意する。
参考文献:望月由、永田義彦、越智光夫:肩関節脱臼の整復法. 整形・災害外科2008;51(9):1133-1137.
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zero position整復法
患者を仰臥位とし、上肢を牽引しながら徐々にzero positionに持っていき整復する。
比較的安全な方法の一つである。
参考文献:望月由、永田義彦、越智光夫:肩関節脱臼の整復法. 整形・災害外科 2008;51(9):1133-1137.
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3DCT像右肩関節反復性脱臼症例
左肩関節窩に比し右肩関節窩の前下方に骨欠損が認められる。
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MRI像右肩関節反復性脱臼症例
前方に剝離逸脱した関節構成体が認められ、Bankart lesionが認められる。(白矢印)
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単純X線画像(脱臼位)
上腕骨頭は脱臼している
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単純X線画像(整復後)
上腕骨頭は整復されている
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肩関節脱臼の診断・治療アルゴリズム
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