a:上腕三頭筋腱の付着した近位骨片を骨鉗子にて把持し、関節面の解剖学的整復を行う、1.8mmのKirschner wire を2本ほぼ平行にして、肘頭部分から尺骨遠位前方骨皮質を貫くように刺入する。
b:次に骨折部の遠位部に尺骨骨軸に対してほぼ横方向の孔を開け、8の字に締結するwireを準備する。
c:φ1.0mmのAOループ付きwireを先に開けた尺骨骨幹部の孔に外側より通す。さらにこれを8の字にほぼ骨折部上で交差させ、近位骨片に刺入されたKirschner wireの深層側で上腕三頭筋腱内を通す。wireを締結する部分の対称となる部位にループを作っておく。
d:AO万能プライヤーを用いてwireを締結していくが、骨折部に均等に十分な圧迫力がかかるように2カ所を交互に締結していく。
e:同上。
f:この鋼線締結の際には、捻ったwireの基部をしっかりと把持し、上方へ牽引力を加えながら締めていく。