橈骨遠位端Colles骨折
側面像では背側転位がある。皮膚陰影を追ってみるとdinner fork deformityが明瞭である。
a:正面像
b:側面像
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橈骨遠位端Smith骨折
側面像では掌側転位がある。
a:正面像
b:側面像
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骨折線の不明な橈骨遠位端骨折のMRI検査
単純X線像では関節面の縦の骨折線は判定できるが、その他の骨折については不明である。MRIでは骨端部の横走する骨折が判読できる。
a:単純X線
b:MRI
出典
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Browner: Skeletal Trauma, 4th ed. FIGURE 39-43
橈骨遠位端骨折AO分類
a:AO A型(関節外骨折)
b:AO B型(部分関節内骨折)
c:AO C型(完全関節内骨折)
参考文献:
日本整形外科学会、日本手外科学会監修、 日本整形外科学会診療ガイドライン委員会、橈骨遠位端骨折診療ガイドライン策定委員会編集:橈骨遠位端骨折診療ガイドライン2017. 南江堂, 2017.
出典
1:
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橈骨遠位端関節内骨折 齋藤分類
a:関節内骨折の分類
b:関節内Colles骨折亜分類
出典
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斎藤英彦. 橈骨遠位端骨折-解剖学的特徴と分類、治療法-. 整形・災害外科. 1989;32: p240 図4, p241 図5. 一部改変
橈骨遠位端関節内骨折 Melone分類
橈骨関節面を3つの部位(橈骨茎状突起、背内側、掌内側)に分けて、関節内骨折を分類。
出典
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Melone CP. Artucular Fractures of the Distal Radius. Orthopedics Clinics of North America 1984;15: p218 Figure 1, p219 Figure 2 一部改変
X線計測値
橈骨遠位端尺側傾斜(radial inclination)(13°~30˚)、橈骨遠位端長(radial length)(11~12 mm)、尺骨変異(ulnar variance)(±2 mm)、橈骨遠位端掌側傾斜(palmar tilt)(1°~21˚)
出典
1:
日本整形外科学会、日本手外科学会監修、 日本整形外科学会診療ガイドライン委員会、橈骨遠位端骨折診療ガイドライン策定委員会編集:橈骨遠位端骨折診療ガイドライン2017.南江堂,2017.
橈骨遠位端関節内骨折に対するCT検査
単純X線像では関節内骨折の存在は判断できるが、転位程度は不明確である。CT像では骨片の数や大きさ、転位程度が明瞭に判断できる。AO分類ではC 3.1型である。
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典型的症例:掌側ロッキングプレート固定例
a:受傷時
b:手術直後
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橈骨遠位端骨折の徒手整復とU字ギプスシーネ固定
a:牽引整復の実際
b:背屈変形の徒手整復追加
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ギプスシーネ(U字シーネ)固定
a:牽引下で弾性包帯固定
b:U字ギプスシーネ固定の実際
c:シーネの遠位固定範囲は指の遠位手掌皮線までとし、必ず、指のMP関節が屈曲できるようにしておくことが大切である。
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Pinning
a:受傷時正面像、尺骨遠位部の骨折も合併
b:側面で背側転位
c:経皮的pinning(尺骨もpinning)(正面)
d:経皮的pinning(側面)
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掌側ロッキングプレート固定
a:正面像
b:側面像
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Bridging型創外固定
a:Bridging型創外固定器であるClyburn創外固定器装着
b:橈骨に2本、第2中手骨に2本ピンが刺入されて、創外固定器により骨折部に牽引がかかった状態
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MICRONAILによる髄内固定
a:MICRONAIL
b:髄内に刺入されている3本のバットレススクリュー。関節内前額断骨折では十分な固定性が得られないことが理解できる。
c:X線像
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MICRONAIL®パンフレット
典型的症例集:症例1:保存療法例
a:初診時
b:徒手整復U字シーネ固定後
c:6週後骨癒合時
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典型的症例集:症例2:掌側ロッキングプレート固定例
a:受傷時
b:手術直後
c:術後6週の関節可動域
d:術後12カ月
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Non-bridging external fixator
Non-bridging型創外固定器であるTechno Fix創外固定器装着。遠位骨片には1.6 mmピンを4本刺入、近位橈骨には3.0 mmピンを2本刺入。
a:正面像
b:側面像
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橈骨遠位端骨折治療アルゴリズム
転位の有無、徒手整復可能の有無、小児か成人かにより治療方法を決定する。
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