頚椎症の発生要因
図示した要因が頚椎症の実態であり、これらが脊髄障害を引き起こしたものが頚椎症性脊髄症である。
出典
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星地亜都司:体幹疾患各論 頚椎.NEWエッセンシャル整形外科学 2012;443.
頚椎症性脊髄症のMRI T2強調画像
頚髄症のMRI所見(T2強調像、左は矢状断像、右は横断像)
頚髄が、前方からは突出した椎間板と椎体骨棘(矢印)に、後方からは肥厚した黄色靭帯により圧迫されている。頚髄圧迫により脊髄内に高輝度変化がある(矢印)。
横断像で脊髄内の高輝度変化が明らかであり、責任病巣として決定的所見である。
この輝度変化は、神経細胞の脱落による微小空胞、グリオーシスなどの不可逆性変化を示している。
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後縦靭帯骨化症の頚椎CT側面像
脊柱管内の椎体後方部に骨化巣があり(矢印)、後縦靭帯骨化である。この場合、脊髄症の原因疾患名は頚椎症性脊髄症でなく後縦靭帯骨化症となり、特定疾患の申請を行う。なお治療方針については頚椎症性脊髄症と同様である。
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頚髄腫瘍のMRI
硬膜内髄外腫瘍を示す(矢印)。手術適応である。
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頚椎装具
頚椎軽度前屈位とし、顎受けで頭部を支えてもらうような着用とする。
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頚髄症の責任高位診断
上肢腱反射、筋力低下部位、感覚障害の範囲から高位診断を行う。
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棘突起縦割法椎弓形成術
a-c:棘突起を正中で縦割し、観音開きにしてスペーサーを挿入
cは術後CT
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椎弓形成術後の画像
d:術後頚椎側面像
e:術後3次元CT画像
出典
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椎弓形成術―術中手技
f:椎弓を観音開きにしたところ
g:観音開きにした棘突起に、スペーサー固定用の糸を通しているところ
出典
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中村耕三監修、星地亜都司、高取吉雄、織田弘美編集:頚椎椎弓形成術(棘突起縦割法). 整形外科手術クルズス 改訂第2版:南江堂,2006;139
頚椎前方除圧固定術
a:頚椎前面の展開
b:椎体の掘削
c:移植骨の挿入
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頚椎前方除圧固定術の術後画像
a,b とも矢印部が除圧後に投入した移植骨挿入
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頚椎椎弓形成術の術中写真
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頚椎症性脊髄症のMRI T2強調画像
脊髄圧迫により脊髄内に高輝度変化がある。(矢印)
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頚椎症性脊髄症の治療アルゴリズム
このアルゴリズムを参考にして手術適応を検討する。
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