透析患者の骨・関節障害
透析患者の骨・関節障害の原因として、透析アミロイドーシスと透析骨症が重要である。
参考文献:加藤義治:整形外科医からみた維持透析患者の骨関節障害. 臨牀透析 2010; 26(6): 631-637.
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透析脊椎症の局所病態
透析脊椎症の局所病態として、破壊性脊椎関節症、脊椎アミロイド沈着、環軸関節病変、靭帯石灰化症、硬膜外巨大脱出ヘルニアが認められる。
参考文献:透析脊椎症.臨牀透析 2010; 26(6): 631-637.
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透析性脊椎症の病態
透析性脊椎症においては、透析アミロイド―シスによる靭帯肥厚を主因とする脊柱管狭窄と、骨破壊性病変による脊柱変形を認める。
参考文献:久野木順一:透析に伴う頸髄症.脊椎脊髄2002;15(6):693-701.
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透析脊椎症による頚髄圧迫
頚椎透析脊椎症のMRI所見(T2強調)。透析アミロイド―シスに伴う頚椎後縦靭帯肥厚、黄色靭帯肥厚により、著明な脊柱管狭窄と脊髄圧迫を生じている。
参考文献:破壊性脊椎関節症の画像診断.臨床透析.1998;14(1):57-70.
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脊柱管拡大術施行
症例1 68歳、男性、透析歴15年
JOAS:術前1点→術後6カ月10点 改善率69%
a:脊髄腔造影
b:CTM(C2/3)
c:術後X線
参考文献:久野木順一:透析に伴う頸髄症.脊椎脊髄2002;15(6):693-701.
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頚椎椎弓形成術術後CT
術後CT像
参考文献:久野木順一:透析に伴う頸髄症.脊椎脊髄2002;15(6):693-701.
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進行する四肢筋力低下
62歳、女性、透析歴14年
参考文献:久野木順一:透析に伴う頸髄症.脊椎脊髄2002;15(6):693-701.
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術前CT、MRI
a:CT像 C4/5すべり、C5/6癒合を認める。
b:MRI(T2強調像)C5/6を中心に脊髄圧迫を認める。
参考文献:久野木順一:透析に伴う頸髄症.脊椎脊髄2002;15(6):693-701.
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術後X線写真
a:術後X線正面像
b:術後X線側面像。C5椎体は全摘され、チタンケージが挿入され、プレート固定が行われている。
参考文献:久野木順一:透析に伴う頸髄症.脊椎脊髄2002;15(6):693-701.
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手術:L3/4 4/5後方除圧
術後5年5カ月 成績:優
参考文献:久野木順一他:長期透析患者の腰部脊柱管狭窄における黄色靭帯肥厚の意義. 臨整外1998;33(4):573-580.
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L4/5 Yellow Ligament
L4/5摘出黄色靭帯標本。黄色靭帯は厚さが13mmと著明に肥厚していた。
参考文献:久野木順一他:長期透析患者の腰部脊柱管狭窄における黄色靭帯肥厚の意義. 臨整外1998;33(4):573-580.
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黄色靱帯(HE染色)
黄色靱帯の組織学的所見(HE染色):黄色靭帯内に結節上のアミロイド沈着を多数認める。
参考文献:久野木順一他:長期透析患者の腰部脊柱管狭窄における黄色靭帯肥厚の意義. 臨整外1998;33(4):573-580.
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側方すべりを伴うL3/4 破壊性脊椎関節症のX線所見
57歳女性、透析歴25年
a:正面像 L3/4に高度の椎間板変性を認める。
b:側面像 L3椎体の側方すべりを認める。
参考文献:久野木順一, 萩原哲ほか:腰椎、胸椎透析脊椎症の診断と治療. 関節外科 2011;30(10):1125-1132.
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L3/4椎間高位のCT像
a:L3/4椎間板高位CT所見 椎間板の高度変性を認める。
b:L4椎体頭側CT所見 終板の破壊、椎間関節の亜脱臼を認める。
参考文献:久野木順一, 萩原哲ほか:腰椎、胸椎透析脊椎症の診断と治療. 関節外科 2011;30(10):1125-1132.
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術後X線写真
L3/4 PLIF術後X線所見
a:正面像
b:側面像
参考文献:久野木順一, 萩原哲ほか:腰椎、胸椎透析脊椎症の診断と治療. 関節外科 2011;30(10):1125-1132.
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L3高位腰椎硬膜外腔アミロイド沈着(EAD)例
a:X線所見 L3/4にDSAを認める。
b:MRI(T1強調) L3/4からL3椎体にかけてEADを認める。EADは高信号域を呈する。
c:MRI(T2強調) EADは低信号域を呈する。
d:MRI(T2強調、水平断像) EADにより硬膜管は高度に圧迫されている。
参考文献:船山徹, 久野木順一他:腰椎破壊性脊椎関節症手術例における硬膜外アミロイド沈着の検討.日脊会誌 2007;18:565.
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硬膜外腔アミロイド沈着摘出標本
EDA腫瘤は褐色を呈し、15mm×10mmであった。
参考文献:船山徹, 久野木順一他:腰椎破壊性脊椎関節症手術例における硬膜外アミロイド沈着の検討.日脊会誌 2007;18:565.
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硬膜外腔アミロイド沈着病理組織学的所見(HE染色)
EDA腫瘤の病理組織的所見では、高度に変性した椎間板組織が中心となっており、さらに骨組織、炎症細胞、アミロイド沈着が認められた。
参考文献:船山徹, 久野木順一他:腰椎破壊性脊椎関節症手術例における硬膜外アミロイド沈着の検討.日脊会誌 2007;18:565.
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固定術後高度な隣接椎間障害を認めた例のX線所見
68歳男性 透析歴25年 5年前にL3-5PLF L3/4PLIF
a:正面像
b:前屈位側面像 近位固定隣接椎を中心に後弯変形を認める。
c:後屈位側面像 近位固定隣接椎に不安定性を認める。
参考文献:久野木順一, 増山茂, 萩原哲ほか:腰椎透析脊椎症の診断と治療.脊椎脊髄2009;22(9):1032-1041.
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固定隣接椎間障害例CT所見
L2椎体を中心に高度の骨破壊を認める。
参考文献:久野木順一, 増山茂, 萩原哲ほか:腰椎透析脊椎症の診断と治療.脊椎脊髄2009;22(9):1032-1041.
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固定術後のX線所見
後方→前方→前方/後方、L1-5固定 L2-4ALIF
手術時間10h44m 出血量1500
a:正面像
b:側面像 腰椎後弯変形は矯正され、前弯位で固定されている。
参考文献:久野木順一, 増山茂, 萩原哲ほか:腰椎透析脊椎症の診断と治療.脊椎脊髄2009;22(9):1032-1041.
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透析性脊椎症(頚椎)の治療方針
頚椎透析脊椎症において、脊髄症を認めた場合には、手術療法が適応となる。術式としては、病態により後方脊柱管拡大術、インスツルメンテーションを用いた後方固定術、前方除圧固定術が選択される。
参考文献:久野木順一:透析に伴う頸髄症.脊椎脊髄2002;15(6):693-701.
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透析性脊椎症(腰椎)の治療方針
腰椎透析性脊椎症において、神経症状、保存療法で改善しない腰・下肢痛、歩行障害を認めた場合には手術療法が適応される。椎間不安定性、すべり、変形を伴う場合には、後方除圧術に固定術が併用される。
参考文献:久野木順一, 増山茂, 萩原哲ほか:腰椎透析脊椎症の診断と治療.脊椎脊髄2009;22(9):1032-1041.
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