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脊髄腫瘍の治療方針

脊髄腫瘍の治療方針は基本的には手術治療である。無症状の馬尾腫瘍と椎間孔外の砂時計腫に限り経過観察はあり得るが、定期的にMRIを撮像し腫瘍の大きさの変化を評価することが重要である。
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代表的なMRI

a:神経鞘腫 b:髄膜腫
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神経鞘腫と髄膜腫のMRI鑑別のポイント

神経鞘腫は約90%が後根発生であるため後方に存在し、不均一に強く造影される。一方、髄膜腫は硬膜内層から発生するため、硬膜からの立ち上がりは鈍で、均一に造影されることが多い。
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代表的なMRI

a. 上衣腫 
b. 星状細胞腫
c. 血管芽細胞腫:腫瘍は強い増強効果を示し、空洞を高頻度に伴う。
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上衣腫と星状細胞腫と血管芽腫のMRIの鑑別のポイント

上衣腫と星状細胞腫と比較して、辺縁が明瞭で造影効果が強い。また嚢腫やヘモシブレキャップ(出血)を伴うことが多い。血管が細胞腫は強い造影効果があり、高頻度に空洞を伴うことが特徴である。
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頚髄腫瘍のMRI(造影T1強調矢状断像)

強く増強される硬膜内髄外腫瘍(神経鞘腫)を上位頚髄の背側に認め、脊髄は著しく圧迫されている。
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頚椎単純X線像

正側面像ともに特に異常を認めない
a:正面像 b:側面像
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頚髄MRI

第5/6頚椎高位髄内にT1強調で等信号(a)、T2強調で高信号(b)、造影剤で増強される腫瘍を認める(c)。
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髄表の所見

硬膜・クモ膜を切開し、髄表を観察したところ、脊髄は腫大していた。
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髄内への進入

後正中溝を鈍的に進入し、腫瘍と脊髄を剥離しているところ。
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腫瘍摘出後

腫瘍を摘出したところ。
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軟膜縫合

髄内の腫瘍の取り残しと出血が無いことを確認後、軟膜を縫合する。
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硬膜・クモ膜縫合

十分に洗浄し、クモ膜下腔に血液が混入しないようにして、硬膜とクモ膜を連続縫合する。
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上位頚髄砂時計腫【神経鞘腫】

T2強調で高信号と等信号が混在し、造影剤で不均一に増強される腫瘍を脊柱管から右椎間孔外に認める。
a:T2強調矢状断像。正中では腫瘍は明らかではないが、髄内高信号は認める。
b:T2強調像横断像。脊柱管右側から椎間孔外に腫瘍を認める。
c:造影後T1強調矢状断像(傍正中):不均一に増強される腫瘍を認める。
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環椎後弓と軸椎片側椎弓切除後

腫瘍は硬膜外から外側へと成長している。腫瘍の周囲には静脈叢が存在している。
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腫瘍内減圧

脊髄の圧迫を解除し、working spaceを確保するためにCUSAを用いて腫瘍内減圧を施行した。
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硬膜外腫瘍を摘出

硬膜外腫瘍を周囲から剥離して腫瘍発生神経根を確認して凝固切離した。
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硬膜内腫瘍の摘出

超音波で硬膜内に残存腫瘍があることが判明したため、硬膜・クモ膜を切開して硬膜内腫瘍を摘出した。
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脊髄腫瘍の治療方針

脊髄腫瘍の治療方針は基本的には手術治療である。無症状の馬尾腫瘍と椎間孔外の砂時計腫に限り経過観察はあり得るが、定期的にMRIを撮像し腫瘍の大きさの変化を評価することが重要である。
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代表的なMRI

a:神経鞘腫 b:髄膜腫
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