骨接合術
a:術前の単純X線像では明確な骨折線の評価が困難である。
b:術前のMR撮像(T1強調画像)では、低輝度の骨折線が判別できる。
c:術前のMR撮像(T2 STIR像)では、骨折部は高輝度を呈している。
d:骨接合術は3本のcannulated screwが使用された。
75歳、女性。XP上stage Iで骨折が判別しにくいものも(a)、MR(T1とT2 STIR)で確認でき(bとc)、骨接合を行った(d)。
出典
1:
著者提供
人工骨頭置換術
a:術前の単純X線像で転位のある骨折がある。
b:人工骨頭置換術が施行された。
91歳、男性。高齢でstage IVであるため人工骨頭置換術が行われた。
出典
1:
著者提供
Garden分類
単純X線正面像を用いたGarden分類の指標として骨梁の変化が役に立つ。Stage IIにおいては主圧縮骨梁の方向性に乱れがない。stage IIIでは近位骨片が内反しているため主圧縮骨梁は水平化し、遠位骨片内側の骨梁と方向性が一致していない。stage IVはstage IIIと異なり、臼蓋、骨頭、遠位骨片内側の主圧縮骨梁の方向が一致することが多い。
出典
1:
大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン策定委員会編:大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン.改訂第3版、南江堂、南江堂、2021;10-11
術前診断におけるCT像の有用性
a: 単純X線股関節正面像では右大腿骨頚部の短縮や骨片の転位も少なく、安定型のようにみえた。
b. CTでは大腿骨頚部に対して大腿骨頭が後方に著明に転位していることが判明した。
出典
1:
著者提供
大腿骨頚部骨折の診断・治療アルゴリズム
大腿骨頚部骨折を疑う患者が来院された場合の診断から治療の手順を示す。局所の骨折型の確認とともに全身状態の把握を行う。
出典
1:
著者提供