半月の解剖
右の膝を頭側からみた半月のシェーマ。
外側半月中節部の横断裂
1回の外傷で受傷。ラグビーで膝を捻って受傷。
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外側半月前節部の縦断裂
繰り返す微外傷により受傷。サッカー選手が特に誘因なく外側関節裂隙の前方の疼痛を訴える。
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ACL損傷に合併した内側半月縦断裂
ACL損傷に合併した内側半月縦断裂。
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内側半月変性断裂
内部に高輝度陰影があり、一部フラップ状になっている。この場合には縫合は不可。
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ACL損傷に合併した外側半月の縦断裂
外側半月実質部に高輝度陰影を認め、縫合可能な縦断裂と判断できる。
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外側半月横断裂
矢状面で、半月内部に白い点として描出されている。中節部の横断裂である。このような断裂形態があるとわかっていないと、診断ができない。
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外側半月のロッキング
外側半月の後方部分が前方に転位し、ロッキングしている。
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外側半月損傷(中節部の横断裂)に対する切除術
a:切除前
b:切除後
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内側半月損傷(前~中節部の縦断裂)に対する縫合術
a:縫合前
b:縫合後
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外側半月切除後OA
外側半月切除後3年でOAが生じている。ここまで来ると難治性。
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外側半月後節部多断裂に対する縫合術
ACLに合併したLM損傷(a)。何とか合わせるように縫合(b)。術後9年後の再鏡視で縫合部は治癒しており、関節軟骨も経度のfibrillationあるも良好(c)。
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典型症例1 14歳男性
a:MRI所見(矢状断像):外側半月の後方部分が前方に転位し、ロッキングしている。
b:鏡視所見:プローベでひっかけると損傷部が明らかとなる。
c:鏡視所見:プローベでひっかけると損傷部が前方に引き出される。
d:鏡視所見:損傷部縫合後。
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典型症例2 16歳男性
a:MRI所見(冠状断像)
b:MRI所見(矢状断像)
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典型症例3 19歳男性
a:MRI所見(矢状断像):外側半月中節部の横断裂を認める。
b:鏡視所見:外側半月中節部の横断裂を認める。
c:縫合直後の鏡視所見。
d:縫合6カ月後の鏡視所見。
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中高年の内側半月損傷1
MRI所見(冠状断像):内側半月の水平断裂を認める。
中高年の内側半月の変性断裂は外来診療でみることが多いが、保存治療で改善する場合が多い。
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中高年の内側半月損傷2
MRI所見(冠状断像):内側半月後節部の横断裂を認める。
中高年の内側半月の後角部の横断裂(内側半月後根損傷、MMPRT)は疼痛が強く、保存治療に抵抗する場合も少なくない。放置していると急速に変形性関節症が進行する場合もあるため、最近では早期に縫合術や骨切り術を推奨している施設もある。
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外側円板状半月
a:ローゼンバーグ撮影。左側外側関節裂隙の開大を認める。
b:MRI(冠状断像)で外側半月は大きく、実質部に水平断裂を認める。
c:MRI(矢状断像)で外側半月前節部実質に高輝度陰影を認める。
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半月治療のアルゴリズム
単独損傷で、ロッキングがある場合には可及的早期に縫合術を選択する。縫合不可と判断すれば保存治療をまずは選択し、症状が改善しなければ切除術を行う。前十字靱帯(ACL)損傷が合併し、ロッキングしていれば、癒合可能となることが多いため、その場合にはACL再建術とともに施行する。縫合不可であれば、嵌頓した半月を切除し、可動域獲得後にACL再建術を施行する。ロッキングがない場合には、ACL再建術と同時に半月の手術を施行する。
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